今日のカフェボンボンの本棚は、『大江戸美味草紙』。
江戸をこよなく愛した杉浦日向子のエッセイが装いも新たに復刊。江戸の人々が四季折々の美味しいものを粋に楽しむようすを語った、洒落っ気たっぷりなエッセイ集です。女優の杏さんの解説付き。
『大江戸美味草紙』
著者:杉浦日向子
出版社:PHP研究所
江戸ッ子はとにかく美味しいものが好き。白ご飯大好き。走りのものをいち早く楽しまなきゃ気がすまない! 何かにつけて一杯、だからいつもほろ酔い加減。
食事時を知らせる「ごはんですよー」。この言葉は白米を常食にしていた江戸から始まったそう。
江戸前のすしや天ぷらは路上の屋台が基本で、気軽につまめるおやつのようなものでした。そば屋はいい酒と気の利いたツマミのある大人の止まり木的な存在、そのスタイリッシュさが大人気だったそうです。
花見だ潮干狩りだ暑気払いだと季節の行事を楽しむ庶民の姿は、昔も今もそう変わらない。ちょっと嬉しくて、ごはんですよーといそいそと言いたくなる。
杉浦日向子さんの作品、こちらもどうぞ。
*『一日江戸人』…杉浦日向子が案内する江戸の粋。
*『アンソロジー そば』…そばを巡る名エッセイ集。杉浦日向子の作品も収録。
Love, まっこリ〜ナ
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