今日のカフェボンボンは朝におすすめの詩集を。
とろけるような恋愛詩集『私の胸は小さすぎる』をお届けします。
詩人・谷川俊太郎さんの全詩集から、恋愛詩ばかりを選りすぐった詩集。豊かな愛の言葉が、生き生きとつづられています。谷川さんは、恋愛の永遠のテーマ・恋と愛の違いについて自問自答し、「現実には愛と恋は混ざり合いながら揺れ動いているね」と答えます。
恋は猛々しくあらゆるものを圧倒し、愛はやさしい沈黙であなたを包み込むけれど、恋と愛のボーダーラインを引くなんてむずかしすぎる。でも、その微妙なところがなんともいえず甘やかで、ドキドキして、答えを欲しいと思ってしまうんですよね。
詩人は問いかけに答えるように、若々しい心と熟練のわざで愛と恋のエッセンスを調合し、詩を作り出すのです。めくるめくようなささやきを全身で感じてください。
詩集の「朝時間」は、世界のはじまりのような朝の光。
「魂のいちばんおいしいところ」にちなんだ言葉です。
本のお供には、「あなた」という詩の一節より、7月の太陽と冷たい紅茶を。
忙しい朝の通勤途中でも、ココロもカラダも柔らかくなる。小さめのかわいらしい本ですから、バッグに入れてお出かけくださいね。
上の写真は、夏の光を浴びて咲く庭のアガパンサス。名前の意味は愛の花。まっすぐに伸びた茎と涼し気な色が好きです。
『私の胸は小さすぎる』
著者:谷川俊太郎
出版社:角川学芸出版/角川グループパブリッシング
Love, まっこリ〜ナ