今日のカフェボンボンは、新刊『一青窈詩集 みんな楽しそう』。
恋の甘いしずくがきらきら輝いて滴り落ちる。「もらい泣き」「ハナミズキ」の人気歌手・一青窈(ひとと・よう)さんの初めての詩集です。
『一青窈詩集 みんな楽しそう』
著者:一青窈
出版社:ナナクロ社
誰かの詩集を手にするとき、特別な気持ちになる。たぶん、そのひとの心にいちばん近づける気がするから。
重くないんだろうか
なんて
気にし始めた午前2時
起きてないことを祈って
髪を直すついでに
あなたの手にふれてみた
「腕枕」はこんなふうに始まって、
そうそう
この感じ
で終わってる。
一青窈さんの詩は初恋のひとへの恋文みたい。全身全霊でときめくって、こういうことでした。“そうそう、この感じ”です。気恥ずかしさもうしろめたさも追いやって……。
この詩集の「朝時間」は、「恋の夏みかん」より。
窓の外、彼が眺める
みんなで騒いで、しゃべる合間に
夏を知らせる風、に髪をなびかせている
「想いニキビ」「金魚すくい」「はたちそこらの」「一分一秒」「二夕月」など43篇を収録。装丁も愛らしく、いつも手元に置いておきたくなる。恋のお守りみたいにね!
Love, まっこリ〜ナ