バレンタイン・デーのカフェボンボンは、歌人・穂村弘の『求愛瞳孔反射』。
とろりと甘く、スリリングな純愛詩集をお届けします。
『求愛瞳孔反射』
著者:穂村弘
出版社:河出書房新社
デニーズやドライブスルーのマクドナルド。煙る水銀灯の下のガードレール。
誰もが何気なく通り過ぎる日常的な場所なのに、そこはほんのちょっとだけ未来的。夜の光のなか、恋人たちの熱が発光する。とらえどころがなくて切なくて、詩の言葉はなんだか暗闇にふわふわ漂うクラゲのようです。
作者は歌人の穂村弘さん。エッセイも抜群に面白いけど、詩もすごくいい!この詩集に散りばめられた心にびんびん響く言葉を、好きなひとと共有するのは恥ずかしいから、ひとりだけのときにドキドキしながらそっと読む。
恋人たちの「朝時間」は、誰もいない渋谷のスクランブル交差点。
本のお供には、詩のひとつにちなんで、熱い紹興酒をいかがですか。
「デニーズ・ラブ」「キスをしながら」「チョコくッキ」「うるう秒」「もんじゃやき」など、心そそられるタイトルの作品が多数収録されています。
ハッピーバレンタイン!
Love, まっこリ〜ナ