食事・睡眠・運動で整える。誰でもできるやさしい腸活
ノーベル賞で注目されたTregとは?
2025年のノーベル医学賞は、坂口志文さんらによるTreg(制御性T細胞)の発見に贈られました。Tregは、免疫のバランスを整える働きがあり、体を守るうえで欠かせない存在として研究が進められています。
近年では、美肌やメンタルバランスとの関わりも示唆されており、女性の健康面からも注目されています。
免疫を健やかに保つには、腸の環境がとても重要。腸内の善玉菌(酪酸菌)がつくる短鎖脂肪酸がTregの働きをサポートすることが報告されています。

腸が整うと免疫、お肌、こころも安定
腸の環境が整うと、免疫のリズムやお肌の調子、こころの安定にもよい影響があるといわれています。
「ヨーグルトや発酵食品を食べると、体調が軽くなった気がする」そんな実感を持つ方も多いのではないでしょうか。
腸で育つ酪酸菌は、Tregの働きを支える短鎖脂肪酸をつくります。
研究では、これがアレルギー反応や肌トラブル、腸の不調などに関わることが示唆されています。
おなかを整えることは、体の内側からキレイを育てる第一歩です。

食事で育てる やさしい免疫バランス
Tregをサポートするには、腸にやさしい食材をバランスよく取り入れることが大切です。発酵食品・食物繊維・オメガ3脂肪酸を意識し、ビタミンやミネラルもバランスよく。

- 発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬け):善玉菌を増やし、Tregが働きやすい環境を整える
- 食物繊維(海藻、豆類、きのこ、根菜) :酪酸菌を育て、短鎖脂肪酸でTregの活性をサポート
- オメガ3脂肪酸(青魚、アマニ油、えごま油、クルミ):バランスの取れた免疫反応を支える

- ビタミンB群(雑穀、大豆、豚肉):腸や肝臓の働きを助け、Tregの成長と代謝を支える
- ビタミンD(鮭、卵、きのこ):Tregの発達を促し、アレルギー反応をやわらげる

- 亜鉛・マグネシウム(ナッツ、海藻、豆腐):粘膜を守り、腸の健康を維持
- 鉄(ひじき、レバー、大葉):酸素を運び、腸内細胞の働きを支える

- βカロテン(にんじん、モロヘイヤ、かちゃ、ほうれん草)→ 抗酸化作用で腸やお肌を守る

朝ごはんなら、納豆ごはんにほうれん草のお味噌汁など。
日常の中で、腸とお肌をやさしく整えながら、Tregが働きやすいリズムをつくりましょう。

睡眠と運動で免疫をととのえる
Tregは、夜の睡眠中により活発になるといわれています。
寝る前はスマホを手放し、白湯やハーブティーで体を温めてリラックス。深い眠りが自律神経を整え、腸の動きをスムーズにしてくれます。
また、軽い運動もTregの働きを支えるとされています。
食後のウォーキング、ストレッチは、腸を刺激して血流を促し、自然な免疫リズムをサポートします。「毎日10分、体を動かす」だけでも、からだの内側から整っていきます。
小さな積み重ねでナチュラルなインナー美人に

Tregを育てるのは、特別なことではありません。発酵食品をとる、栄養のバランスを意識する、よく眠る、軽く体を動かす――。
そんな小さな積み重ねが、腸を整え、こころと肌をやさしく守ります。
今日の朝ごはんから、あなたの免疫を育ててみませんか。
次回は、<LAのスーパー探訪! “ニジヤ&タナカファーム”の和食材と旬のフルーツ>の予定です。お楽しみに!
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【おなかのハリ、ガスが溜まりやすい方に/腸のハンズケア】
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