冬になると、「眠りが浅い」「夜中に目が覚める」「朝スッキリ起きられない」という声が増えます。実はこれ、“冬の睡眠トラブル”によくあるパターンで、おなか(腸)と肝ぞうの働きが弱っているサインの1つです。

冬の眠りを浅くする“おなかと肝”のメカニズム
睡眠中、腸は修復を行い、肝ぞうは代謝とデトックスを担当しています。
ところが冬は、
- 冷えで腸がこわばり、自律神経が乱れる
- 外食やお酒の席が増えて肝ぞうの処理が追いつかない
- 年末の慌ただしさと不規則な生活で血糖値が乱れ、夜間の覚醒が増える
これらが重なって眠りが浅くなりやすいのです。

“血糖値の乱れ”は夜中にふいに目が覚める原因
夕方〜夜に炭水化物や甘い飲み物をたくさん摂ると、睡眠中に血糖が急降下し、体が“危険”と判断して交感神経を刺激します。睡眠の質が落ちると腸の修復・肝の代謝が不十分になり、翌朝のだるさ、肌荒れ、便秘、気分の落ち込みにもつながります。
つまり、冬の睡眠には腸・肝・血糖値のケアが欠かせないのです。

朝の光 × 発酵朝食で“睡眠リズム”が整う
冬の睡眠改善でまず整えたいのが“朝のスタート”
【1】朝の光を3分浴びる
光は体内時計のリセットスイッチ。朝の光を浴びるだけで、夜に自然な眠気が訪れます。曇りでもOK。カーテンを開けるだけで十分です
【2】発酵朝食で腸から目覚める
味噌、納豆、キムチなどの発酵食品は、腸の善玉菌を増やして自律神経を安定させます。腸でつくられる“セロトニン”は、夜の睡眠ホルモン(メラトニン)の材料。朝の発酵食品やアミノ酸は、夜の睡眠準備にもなります。
【3】 朝にたんぱく質をひと口
卵・豆腐・納豆などをメニューに加えて。血糖値が安定して、夜の血糖降下→中途覚醒を予防

夜のセルフ腸ケアで深い眠りへ
夜は腸と肝の回復タイム。この時間を“リラックスモード”に切り替えてあげましょう
- スマホやPCは眠る1時間前にオフ
ブルーライトは自律神経を緊張させ、眠気を妨げます。
- 「おなかのハンズケア」で腸と肝をやさしくケア
腸や肝ぞうの動きや保温を助け、おなかの張りやガスをやわらげます。湯たんぽや電気毛布で温めながら行うと、ストレスで固くなったおなかもすっとゆるみます
- 腹式呼吸で横隔膜から副交感神経をオン
手をおなかに置いて、吸う息でふくらむ・吐く息でへこむ呼吸をゆっくり。

冬は“おなか・肝・睡眠”を整えるほど軽やかに
冬の眠りが浅いのは、体の大切なSOS。
- 光のコントロール
- 発酵朝食
- 夜のおなかケア
この3つを続けると、腸が整い、肝が元気に、自律神経のリズムが戻ってきます。
眠りが深くなると、朝の軽さ、1日の集中力、気分の安定まで変わります。
「最近、よく眠れない…」そう感じたら、おなかを温めて、やさしく触れるところから始めてみてくださいね。

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【不眠症、睡眠の乱れに/大腸のハンズケア】
【食べ過ぎのもたれに/肝ぞうと胆のうのハンズケア】
次回は、<朝起きたらすぐコレやって!腸から美肌をつくる3つの朝習慣>の予定です。お楽しみに!

