なんとなくおなかが重たい、肌がくすむ、お通じも乱れ気味…。そんな不調に心当たりがある方は、もしかすると「疲れた胃腸」がメッセージを送っているのかもしれません。
毎日休まず働いている胃腸に、ほんの少しだけ“食べない時間”をつくることで、消化器官に休息を与え、腸内環境は驚くほどリセットされます。
今回は、通常のファスティングほどは無理をせずに取り入れられる「プチ断食」で、カラダとココロのリズムを優しく整える方法をご紹介します。

食べない時間を味方に、カラダとココロのリズムを整えよう
夜だけ抜く、かんたんリセット習慣
プチ断食とは、一定時間だけ食事を控えて、内臓を休ませるやさしい健康法です。とくにおすすめなのは「夕食を抜く」または「軽めにする」スタイル。
夜は体が修復モードに入る時間帯なので、食事を軽くすることで胃腸にかかる負担を減らし、よりよい睡眠や消化器の回復につながると考えられています。まずは3日間ほど、夕食を軽くしたり、控えたりしてみるだけでも、睡眠の質や翌朝のスッキリ感に変化を感じる方もいます。
ただし、体調や持病によっては合わない場合もあるため、無理のない範囲で試してみてください。

※胃腸が弱い方や持病のある方は、かえって負担となる場合もあるため、ご自身の体調に合わせて調整してください。必要に応じて医師に相談するのがおすすめです。
食べない時間のサポートアイテム
完全に何も摂らない必要はありません。次のような栄養補助アイテムで、“食べないストレス”を感じることなく、おなかを休ませてあげましょう。
- 水溶性食物繊維(イヌリン、こんにゃく、ところてんなど)で善玉菌をサポート
- ソイプロテイン、ノンカゼインのホエイプロテインでたんぱく質補給
- だし汁、みそ汁などの発酵スープでおなかを温める
- ビタミン、ミネラルはサプリで手軽に補う

腸内フローラを整えて、内側から元気に
プチ断食を行うと、一時的に腸内細菌のバランスが変化し、善玉菌が活動しやすい環境が整う可能性があります。これにより、短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸など)の産生が増えて、腸粘膜の修復や免疫力アップにもつながります(Cignarella A. et al., Cell Metab, 2018)。つまり、疲れた胃腸を優しくいたわりながら、全身のリズムも自然と整っていくのです。
過ごし方のコツ
- 常温の水、お白湯、ノンカフェインハーブティーでこまめに水分補給
- 深呼吸やストレッチで体をリラックスする
- 「おなかのハンズケア」で副交感神経を活性化
- 入浴でゆったりと体を温めて、腸まわりの緊張をやわらげる

まとめ
腸内環境を整えることは、体の不調だけでなく、心の安定にもつながります。「おなかをたくさん働かせる」ことばかりでなく、たまには「おなかを休ませる」時間をもつことが、カラダとココロのリズムを整えるきっかけになるのです。
ナチュラルなプチ断食に「おなかのハンズケア」をプラスすることで、より深い体質改善が可能になります。忙しい毎日こそ、定期的にご自身の胃腸をやさしくいたわってみませんか?
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次回は、<ぽっこりお腹と肌荒れの関係|夏に乱れやすい“腸内フローラ”とは?>の予定です。お楽しみに!

