雨の日の朝も楽しみになる!簡単「薬膳スープ」レシピ3つ

 

朝を楽しむ「朝美人アンバサダー」のみなさんに、朝時間にまつわるお話を届けていただく連載です!
おはようございます、朝美人アンバサダーのeriです。

わたしは薬膳の知識を生かして、日々自分の身体の機嫌をとっています。

特に朝は、季節や天候、体調や忙しさに合わせた簡単なスープやお味噌汁で、お腹の中から身体を温め目覚めさせるように心がけています。

薬膳といっても難しい生薬や調理は必要なく、スーパーで買える食材それぞれにも様々な効能がありますので、その時々の気候や体調に合わせた食材選びができれば普段の食卓も簡単に薬膳となります。

今回は、どんより重だるい雨の朝も楽しみになるスープ3種の使用食材と、ざっくり簡単な作り方をご紹介します。

雨の日と薬膳

最近は「気象病」と呼ばれる事もありますが、雨や台風の近辺で体調が優れない方も多いですよね。

頭がずーんと痛くなったり、身体も重だるく、日中も眠気に襲われやる気が出なかったり、胃もたれや吐き気、吹き出物や湿疹などの肌トラブル、むくみ等々、様々なお悩みがあるかと思います。

中医学ではこの様な不調を、肝・心・脾・肺・腎の五臓のうち「脾(ひ)」の働きの低下と考えます。

「脾」は、飲食物を消化・吸収したり水分を代謝する働きを担っていますが、雨や台風などで湿度が高くなると、その働きが弱ってしまいます。
その為、栄養がうまく吸収されず元気が出なかったり、未消化物や不要な水分が代謝されずに身体に溜まって重だるさや痛みを感じたり、肌トラブルやむくみが現れたりします。

そんな時は、脾を元気にする食材や、不要な水分を排出してくれる食材を選んで、雨の朝も軽やかに過ごしていけると良いですね。

雨に負けない身体を作りたい

ジャガイモとコーンのアンチョビスープ

湿度に弱い脾の働きを整えて、疲労回復し、不要な水分の排出を促して、お腹の中から元気にしてくれるスープです。

  • 脾の働きを高めて身体を元気にする
    →じゃがいも、コーン、鰯、いんげん
  • 不要な水分を排出する
    →コーン、いんげん

ジャガイモとコーンのアンチョビスープ

【材料】

じゃがいも…2個
コーン(パウチや缶詰)…50g
いんげん…6〜7本
アンチョビ…6枚
オリーブオイル…適量
塩コショウ…少々
水…400cc

【作り方】

(1)鍋にオイルとアンチョビを入れ弱火にかけ、木べらでアンチョビを潰す。

(2)小さめに切ったじゃがいも、いんげん、コーンを入れてざっと炒める。

(3)水を入れて具材に火を通す。塩コショウで味を整える。

寒くて冷える雨の日に

鶏と南瓜の豆乳カレースープ

冷房などで身体が冷えやすい方、気温が低い雨の日や、冷えて水の様な鼻水がでやすい時に。

  • 身体を温め、脾の働きを高めて身体を元気にする 
    →鶏肉、南瓜、マッシュルーム、玉葱
  • 不要な水分を排出する
    →豆乳、マッシュルーム
  • 身体を温め寒さを発散させる
    →カレー粉、パクチー

鶏と南瓜の豆乳カレースープ

【材料】

鶏もも肉…1/2枚
南瓜…100g
マッシュルーム…4〜6個
玉葱…1/2個
ニンニク…1片
水…300cc
豆乳…300cc
カレー粉…大さじ1/2
植物油…大さじ1
ナンプラー…大さじ1
パクチー…オイル適量

【作り方】

(1)鍋にオイル(分量外)とみじん切りのニンニクを入れ、弱火で香りを出す。

(2)薄切りの玉葱を入れ色が透き通るまで炒めたら、一口大に切った鶏肉を入れる。

(3)鶏肉の表面の色が変わったら、1/2〜1/4に切ったマッシュルーム、南瓜とカレー粉を入れざっと炒め合わせる。

(3)水を入れ具材に火を通す。アクが出れば取り除く。

(4)最後に豆乳、ナンプラーを入れ温める。お好みでパクチーを飾る。

じめっと暑い雨の日に

ひじきと夏野菜の和風ミネストローネ

気温の高い雨の日や、汗がべとついたり肌に炎症が起きやすい暑がりさんに。

  • 身体の余分な熱を冷ます
    →ズッキーニ、ナス、トマト、ひじき
  • 脾の働きを高めて身体を元気にする
    →椎茸、味噌、ナス
  • 不要な水分を排出する
    →ズッキーニ、ナス、ひじき、生姜

ひじきと夏野菜の和風ミネストローネ

【材料】

乾燥ひじき…5g
ナス…1本
ズッキーニ…1/2本
トマト…1個
干し椎茸…2個
水…600cc
味噌…大さじ2
おろし生姜…適量
ごま油…適量

【作り方】

(1)干し椎茸を600ccの水につけて戻し、椎茸は粗みじんにし、戻し汁はとっておく。

(2)鍋にごま油をひき、椎茸、水で戻したひじき、サイコロ状に切ったナス、ズッキーニ、トマトを入れて炒める。

(3)干し椎茸の戻し汁を入れて具材に火を通す。味噌を溶き入れ味を整え、お好みでおろし生姜を入れる。

スープのある暮らしの始め方

私も若い頃は昼夜問わず仕事をし、食事にも気を使わず、365日頭痛薬が手放せない様なボロボロな生き方をしていました。ですが、食生活を見直し、夜に寝て朝起きるという事をなるべく心がける様にしてからは、薬を持ち歩く事もなく過ごせる様になりました。

忙しい現代社会で毎日自炊は大変かと思います。冷凍の野菜やカット野菜、缶詰などもうまく使って、休日の夜に簡単なスープを作り、週初めの朝だけでも温めるだけで済む朝食をとってみるなど、ストレスにならない程度に無理せずできる事から始めてみるのも良いと思います。

温かい手作りの食事がある朝は楽しみになりますし、食べたもので身体は作られます。雨の朝も、軽やかに過ごせますように。

【プロフィール】 eriさん(自営業)

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薬膳師としての知識を活かし、普段簡単に手に入る食材を使った薬膳での養生を研究しInstagramで発信中。季節や年齢、生活環境などによって人の身体は十人十色です。それぞれの身体に合わせたパーソナルな養生をストレスなく実践していただけるように、食材の選び方や簡単な調理法などを提案していけたらと思います。■Instagram: @yohaku.yakuzen

朝美人アンバサダー2023のみなさんのプロフィールはこちら >>(https://asajikan.jp/ambassador_2023)

 

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朝美人アンバサダー

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