おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
相次ぐ食材の値上げで、レジ支払いの時思いがけない金額が表示されてびっくりすることがありますよね。
私が住む北海道でも、鳥インフルエンザで鶏が大量処分された関係で、食費節約の救世主であった卵すら値上げされ(1パック170円前後だったものが300円以上に!)まさに危機的状況です。
ということで今回の記事では、増え続ける「食費」にターゲットを絞って節約術をご紹介していきます。
物価高騰に負けない!朝の定番「ヨーグルト」を節約するには?
朝食に欠かせない食品のひとつが、プレーンヨーグルト。
現在は標準的な商品で1パック158円程で、税込み約170円です。以前は1パックに500g入っていましたが、現在は400gに減量されているものが多く、実質2割値上げされています。
400gは4人家族なら1回で使い切ってしまう量。1日おきに食べるとしても、1か月ですと170円×15日=2,550円になります。(400g×15日=6,000g)結構な負担ですよね。
ヨーグルトメーカーでお得になる!?
そこで注目したいのが、ヨーグルトメーカーです。アイリスオーヤマ、タイガー、ビタントニオなど様々なメーカーから販売されており、本体は4,000円から7,000円ほどです。
では、ヨーグルトメーカーを使うことでどのくらい節約できるかを見てみましょう。
【1】減価償却は1回 5.6円
上記の例に従い、1か月6,000gのヨーグルトを作るのであれば、1回で1,000g作れるので、1か月6回の利用となります。
年間72回で10年利用するとなると、4,000円のヨーグルトメーカーの減価償却は、4,000円÷720回=5.6円です。
【2】消費電力は1回 約6.3円
ヨーグルトメーカーは家電なので、電気代も考慮する必要がありますね。
電気代は消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円/kWh)」で求められます。1kWhあたりの電気代を、仮に30円/kWhと仮定してみましょう。
消費電力30Wのヨーグルトメーカーで1回作るのに7時間かかるとすると
30(W)÷1000×7(h)×30(円/kWh)=6.3円
となります。
【3】材料費 1,000gで240.5円
一般的な商品ですと。ヨーグルト100gと牛乳900gで1000gのヨーグルトができます。
400gのヨーグルト(170円)と1,000gの牛乳(220円)を基準に計算すると
- ヨーグルト100g… 170÷4=42.5円
- 牛乳900g…220円×900/1000=198円
となります。つまり、1,000gのヨーグルトを使う材料費は、42.5円+198円=240.5円になります。
1,000gのヨーグルトを作る場合のコストは?
【1】+【2】+【3】=252.4円
上記の費用を全部足すと、1か月6回、10年間、4,000円のヨーグルトメーカーを使い続けるとした場合の、1,000gあたりのコストは252.4円です。
市販のヨーグルト1000g 分は、170円×(1,000÷400)=425円となるため、425円-252.4円で、172.6円お得ということになります
家族4人が毎朝100gずつ食べて1カ月6,000g消費する場合、その6倍ですから、1か月1,035円もお得になり、なんと4か月ほどでヨーグルトメーカー本体の元がとれることにもなります。
まとめ
我が家はこのヨーグルトメーカーのヘビーユーザーで、温泉卵や鶏むね肉でサラダチキンも作るなど、なくては困る家電になっています。
家族が多いご家庭、そして、毎朝ヨーグルトをよく食べるご家庭であれば、ヨーグルトメーカーは食費節約に貢献してくれる家電といえます。
ただし、もちろん一人暮らしさんだったり、食べる頻度が少なかったりすると、市販品がお得な場合も。また、ヨーグルトメーカーの価格によっても減価償却費は変わってきます。
ご自身のライフスタイルに合わせて費用対効果を考え、効果を見込める場合は取り入れてみてください。