朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、おいしいごはんに心温まる本。
料理にまつわる名エッセイや家庭料理のレシピを選びました。幸せな気持ちになれる2冊です。
石井好子さんのエッセイ。
シャンソン歌手として過ごしたパリで出会った料理、心に残る食べ物、友人たちの思い出をつづった本。台所で好きな料理を作る喜びにあふれた一冊です。
スープの材料は、うれすぎのトマト、残り物のキャベツ、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、それからパセリやセロリなど。著者は大好きなスープを家で手軽によく作った。残り野菜を使ったスープは朝食にも夜食にもおいしくて、からだを芯からあたためてくれました。
熱々のグラタンもとろとろのチーズトーストも、おなべの底に残ったホワイトソースもおいしくつかったお漬物も、みんな同じように愛した石井好子さん。日曜日の朝、ゆっくりとした気分で作るホットケーキから、世界各国の朝食事情や卵料理の作り方へと、おいしい話はつぎつぎと広がっていきます。滋味深いスープのように幸せな気分にしてくれる本をぜひ。
著者:石井好子
出版社:文藝春秋
大原千鶴さんのレシピ。
料理研究家の大原千鶴さんが大切にしているのは、日々の生活と結びついたなんでもないごはん。「また、あれ作って」という家族の言葉に背中を押されて作り続けてきた料理が、いつしか十八番レシピとなりました。
「私らしい味」の定番メニューはどれも京都の台所から生まれたもの。「みんなが好きな王道定番」「忙しい日のお助け定番」などをテーマに、毎日の食卓を豊かにしてくれる料理が並びます。家族に愛される十八番のなかでもエビクリームコロッケは、大原さんにとって特別なメニューなのだそうです。子育てで大変な時期にお姉さんが作ってくれた、やさしさのつまった幸せ料理です。
高野豆腐と野菜の炊き合わせ、豆腐なます、きざみきつねうどんなど、ほっとするようなメニューもたくさん載っています。レシピに添えられたコメントから、家族や台所のようすがうかがえるのも楽しい。家庭料理のおいしいさと喜びが伝わってくる一冊です。
著者:大原千鶴
出版社:文藝春秋
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
*『パリ仕込みお料理ノート』
*『わたしの十八番レシピ帖〔定番もの〕』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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