おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
冬至も過ぎ、冬真っただ中でとても寒い日が続きますね。今日はアメリカでは風邪をひいたときの定番!といわれている、芯からぽかぽかとあたたまる「チキンスープ」のレシピをご紹介します。
アメリカの映画やドラマで、チキンスープが登場するシーンを観たことがある方も多いのではないでしょうか?
チキンスープには、東洋の薬膳からみても体を温めるものがたくさん入っています。栄養あるスープで、寒さに負けない体づくりをして元気に新年を迎えましょう。
今週のセルフケア食材「鶏肉、にんにく、しょうが」
鶏肉、にんにく、しょうがの効能
- 体を温める
- エネルギーを補う
薬膳では食材ごとに性質が分けられており、体を温める「温熱性」涼しくする「寒涼性」、どちらでもない「平性」というものに分類されます。
食材のおよそ7割ほど、ほとんどのものは「平性」とされるのですが、今回チキンスープに加える「鶏肉、にんにく、しょうが」はいずれも「温熱性」のもの。特にしょうがは生薬として使用されることもあり、体を温める即効性がある食材です。
風邪をひいた時だけでなく、寒い朝のおでかけ前などにぜひ、一杯のチキンスープで体を芯から温めてくださいね。
芯から温まる♪「チキンスープ」
材料(2~3人分)
- 鶏もも肉 1/2枚(150g)
- じゃがいも 小1個
- 玉ねぎ 1/2個
- にんじん 1/2本
- セロリ 1/2本
- にんにく、しょうが(みじん切り) 各1かけ分
- (A)水 600ml
- (A)顆粒洋風スープの素 小さじ1/2
- (A)塩 小さじ1/4
- (A)ローリエ 1枚
- 塩、粗びき黒こしょう 各適量
- オリーブオイル 大さじ1/2
作り方
1) じゃがいも、玉ねぎ、にんじんは1.5cm角に切る。じゃがいもは水にさらす。セロリは筋を取り、5mm幅に切る。鶏もも肉は余分な脂身をのぞき、2cm大に切る。(皮が苦手な場合は、皮ものぞく)
2) 鍋にオリーブオイルを中火で熱し、玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにく、しょうがを加えて炒める。全体に油が回ったら鶏肉を加え、色が変わるまで炒める。
3) (A)を加え、煮立ったら蓋をして弱火で10分煮る。
4) 水気をきったじゃがいもを加え、さらに蓋をして5分煮る。じゃがいもが柔らかくなったら、塩、粗びき黒こしょうで味を調える。
ポイント
- 具材は小さめに切ることで、お子様も食べやすく、また短時間で煮ることができます
- ほかにもキャベツや青菜、きのこ類など、お好みの野菜を加えてもおいしいです
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最後に…
約2年半に及ぶ本連載は、今回で最終回となります。これまで記事をお読みくださり、またレシピをお試しくださった読者の皆さま、本当にありがとうございました!
これからも皆さまの朝時間が素敵なものでありますよう願っています。
料理家としても引き続き精進していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
齋藤菜々子
★Instagramにて薬膳について発信中です。
齋藤菜々子 Instagram:@nanako.yakuzen
(編集部より)本連載はこの記事が最終回となります。長い間、体が喜ぶ、季節にあわせた薬膳朝ごはんレシピをたくさん届けてくれた齋藤さん、長い間本当にありがとうございました!齋藤さんのレシピのバックナンバーは『働く女子の簡単セルフケア朝ごはん』( https://asajikan.jp/asagohan/self-care_breakfast/ )で引き続きご覧いただけます。