朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『乙女の日本史 文学編』。
日本の古典文学から近現代文学を「乙女」の目線で読み解き、新たな魅力を伝える一冊です。「イケメン文豪図鑑」も収録しています。
『乙女の日本史 文学編』
著者:堀江宏樹/滝乃みわこ
出版社:KADOKAWA/角川書店
はるか昔、あの有名な作品を書いた人が、いったいどんな性格だったかなんて、なかなかイメージがわきません。でも、ちょっとだけ頭を柔らかく、乙女の目線と感性で文学の世界を歩いてみれば、歴史上の人物たちがぐっと身近に、まるで知り合いのようにも思えてきます。
たとえば、紫式部は恋愛上手な未亡人、ライバルの清少納言は「大胆なくせにシャイな人柄だった」そうです。また、紫式部が書いた『源氏物語』の登場人物・桐壺は「帝に寵愛を受けて成り上がる」肉食ガールだったと読み解きます。
著者は「いまでも男女が抱える問題は同じ」だと語ります。昔の女流歌人も女流作家も、恋愛や仕事の悩みをたくさん抱えながら精一杯生きていた。その魂はきっと、令和の時代の可憐な女子たちに受け継がれているのすね。
そして、男性たちを虜にした作家の岡本かの子は、甘えん坊のゆるふわガール。強烈な個性と不思議な魅力を放っています。素敵な日本文学を読むきっかけにもなる一冊をどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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