今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『女心についての十篇 耳瓔珞』。
漫画家の安野モヨコが「女心」をテーマに作品を選び、あでやかな挿絵を描き下ろした傑作短篇集。『晩菊 女体についての八篇』に続くシリーズ第二弾です。
『女心についての十篇 耳瓔珞』
選・画:安野モヨコ/著:芥川龍之介/有吉佐和子/円地文子/岡本かの子/織田作之助/川端康成/白洲正子
出版社:中央公論新社
女心は複雑怪奇。気まぐれでとらえどころがない。
川端康成が若い娘の心の不思議を描いた「むすめごころ」。愛する男が自分の親友と結婚するよう仕向けるなんて、突拍子もない。なさすぎる。それでも、胸の奥がムズムズするのは、心をかき乱されてるということなのかも。
女心は外から見ても計り知れないけれど、安野モヨコが描く女性たちの憂いを帯びた濡れた瞳に、女の気持ちが揺れてる気がする。
芥川龍之介が「カッフェ」で働く若い女性の心を鮮やかに描いた「葱」をはじめ、岡本かの子、円地文子、有吉佐和子らの傑作を収録しています。
以前ご紹介したシリーズ第一弾のアンソロジーもぜひどうぞ。
*『晩菊 女体についての八篇』
Love, まっこリ〜ナ
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