今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』。
作家や歌手、エッセイストら100人の文体模写で綴る、カップ焼きそばの調理方法。話題沸騰、抱腹絶倒の一冊、新刊です。
『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』
著者:神田桂一/菊池良
出版社:宝島社
「カップ焼きそばの作り方」って当たり前だけど無味乾燥。でも、文体ひとつでかやくや湯切りがドラマチックな出来事に変わります。ロマンチックにもエロチックもなるんです。
なんとなく手持ち無沙汰な待ち時間。村上春樹ならこんなふう。「その間、きみが何をしようと自由だ」とクールです。焼きそばに乾いた風が吹いてます。
文体模写の種類は、国内外の作家だけでなく『VERY』や『暮しの手帖』風、女性向け自己啓発エッセイ風、ビジネスメール風と多種多様です。求人広告や迷惑メールの文体も!
太宰治の「焼きそば失格」、川端康成の「伊豆の焼きそば」、又吉直樹の「火ップやきそ花」……。誰かの文体で実際に作ってみたらどうなるんでしょう。正しく美味しいカップ焼きそばが出来上がるかな!?
カップ焼きそばのエッセンスを俳句にふりかけて。
「キッチンや 薬缶飛びこむ 水の音」(「麺の細道」より)
Love, まっこリ〜ナ
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