朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『ムーミン谷の仲間たち』。
夏の読書にぴったりの一冊を選びました。ムーミンシリーズの作品でただひとつの短篇集です。ムーミン谷の仲間たちの魅力が詰まった9篇をどうぞ。
『新装版 ムーミン谷の仲間たち』
著者:トーベ・ヤンソン/訳:山室静
出版社:講談社
トーベ・ヤンソンさんの物語を愛する人の心のなかには、きっとそれぞれのムーミン谷がある。みんなどんなふうにムーミントロールや仲間たちのことを思い浮かべているんだろう。そんなことを考えながら読むととても楽しい。
9つの物語にはムーミン谷のさまざまな住人たちが登場します。「目に見えない子」では、ニンニという名前の女の子がムーミン一家にやってきます。でも、誰も彼女の姿を見ることができません。ひどくいじめられたことが原因で、ニンニはだんだん青ざめて、はしっこから色あせて、とうとう見えなくなってしまったんですって。そんなニンニを遊びに誘い出すムーミンやミイ。怖がらせないようにやさしく迎えるムーミンママが素敵です。
ムーミン谷の住人たちは、どんなときも自由に、心豊かに生きている。春の日にあたらしい歌を考えているスナフキン、おだやかな夏の日に、浜辺で大きなじゅうたんを洗うフィリフヨンカにも出会えます。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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