朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『麦本三歩の好きなもの』。
人気作家の住野よるの新刊、読めばきっとごきげんになれる日常小説です。主人公は図書館員の20代女子・麦本三歩(むぎもとさんぽ)。仕事はまだまだ新米、おっちょこちょいで食べるのが大好きな三歩の毎日を描きます。朝読書はもちろん、週末ののんびり読書にもオススメしたい一冊です。
『麦本三歩の好きなもの』
著者:住野よる
出版社:幻冬舎
麦本三歩は歩くのが好き、図書館が好き、生クリームが好き。それから朝寝坊も大好きなんだけど、大学図書館で働いているから、眠たくたって出勤しなきゃいけない。なんといっても彼女は図書館の仕事を気に入っているのだし、朝一の静かな図書館も好きだから。
そんなときの三歩の「秘策」は楽しみなことのバトンリレー。居心地のいい布団から朝ごはんのチーズ蒸しパンへ、好きなものから好きなものへとバトンタッチする。そして甘いパンを食べながら愛おしい人たちのことを思う。そんな彼女にキュンとする。
こんなふうに好きなものをひとつずつつないでいけたら、その日一日がときめいてハッピーになれる。仕事でミスをすれば職場の先輩たちに怒られる三歩だけれど、お叱りの言葉には愛情があふれています。先輩たちとの食事タイムも楽しそう、おいしそう。
「無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切」だという三歩にすごく共感。この物語を読んだ後は、朝ごはんを食べるのも、紅茶を飲むのも、外を歩くのもいつもと違う気がして。日常がきらきらします。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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