今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、群ようこの小説『れんげ荘』。
ささやかだけど楽しい生活。都内の古い木造アパート「れんげ荘」を舞台に、広告代理店を早期退職し、月10万円で暮らしはじめた女性の日々を描きます。
『れんげ荘』
著者:群ようこ
出版社:角川春樹事務所
実家を出て「れんげ荘」に引っ越したのは、キョウコが45歳のとき。会社をすっぱり辞めて、持ち物も処分し、自分をリセット。身軽な新生活がはじまった。
アパートでのひとり暮らしは自由で気まま、優雅な日々のはずだったけれど、キョウコはどこか心から楽しめない。やっぱり退屈で迷いもある。なかなか人生、思い描いたとおりにはいかなくて……。
それでもここには今までの暮らしになかったものがあるんですね。れんげ荘に住んで初めて鳥の声や草の匂いを知るキョウコさん、少しずつ日々の暮らしの楽しみを見つけていきます。
れんげ荘にゆったりと流れる時間が心地いい。ささやかな幸せって、自分の大切なものが増えていくことなのだと思います。いったん暮らしをリセットする。それも思い切って変えてみると、急に視界が開けるかもしれない。体を風が吹き抜けるかもしれない。今の暮らしを見つめたいとき、心をリセットしたいときにもオススメの一冊です。
Love, まっこリ〜ナ
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