今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『モモちゃんとアカネちゃん』。
松谷みよ子の「モモちゃん」シリーズの一冊。一年生になったモモちゃんと妹のアカネちゃんを生き生きと描きながら、結婚や離婚についても子どもの目線で見つめます。
『モモちゃんとアカネちゃん』
著者:松谷みよ子
出版社:講談社
ママの顔、なんだかさびしそう。ママはパパと「もっか、けんかちゅう」だからかな。モモちゃんはひとり考えます。
ママの苦しみを敏感に感じとっているモモちゃん。夜、パパが帰ってきてもママにはパパの姿が見えません。靴だけが帰ってくるのです。陽だまりのような幸せな日々に少しずつ不安の影が差していきます。大人になった今だからこそ、人知れず悩むママの苦しみが胸に迫ります。
いつかやってくる別れの予感、さよならをするということ。それでも不安な夜のあとには明るい朝がきて、アカネちゃんが足をばたばたさせながら笑っている。
モモちゃんもお姉さんになって、アカネちゃんの面倒も見るようになって。暖かな春の夜、花のにおいのする新しいおうちに引っ越して、おいしいシチューをみんなで食べる。このシーンがとても好きです。「パパはどうしているかな」とモモちゃんは思うのだけれど。それでも日々が続いていくことにほっとします。
*以前ご紹介した『ちいさいモモちゃん』もぜひどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ
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