今日のカフェボンボンのおすすめメニューは、『ちいさいモモちゃん』です。
愛され続けてきた名作が、絵本作家の酒井駒子の絵と共に文庫で復刊、装いを新たにしています。
『ちいさいモモちゃん』
著者:松谷みよ子
出版社:講談社
はじめまして、モモちゃん。そう言いたくなるほど酒井駒子さんのモモちゃんは新鮮で、初めての物語を読むようにドキドキしました。
モモちゃんが生まれたのは美しい夏の日でした。それから、真っ黒な子猫のプーが家族になって、保育園に上がると仲良しもできて、モモちゃんはすくすくと成長していきます。ママに怒ったモモちゃんが、電車に乗って空を飛んでいってしまったこともありました。
雨戸にすみついたコウモリの子を見つけたときのこと。ケガをしたコウモリにモモちゃんは赤チンを塗ってあげるの。コウモリが「ぼくはモモちゃんちの悪い蚊や虫を食べてあげてるんだよ」と言うと、「むし? むしのごはん」って、モモちゃんは心配そうに聞くんです。得意げなコウモリの子とやさしいモモちゃんが愛らしいですね。
モモちゃんの「朝時間」は、空が矢車菊のように青い朝。花にじょうろで水をあげると、虹の輪ができてモモちゃんは大喜びします。
本のお供には、「パンツの歌」の場面にちなんで、蜜をたっぷりかけたホットケーキをどうぞ。
やがて小さかったモモちゃんもお姉さんになり、家族のあり方も変化していきます。続刊はまたの機会にお届けしたいと思います。
Love, まっこリ〜ナ