5月18日:今日は「ファイバーの日」
食物センイ(ファイバー)は、野菜や果物、穀物、海藻、キノコ、豆類などに多く含まれ、コレステロールを下げたり、便秘や血糖値の急上昇を防ぐことから、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに続く「第6の栄養素」と言われているそう。
その食物センイには、「水溶性」と「不溶性」の2種類があることは知られていますが、それらはどのようなはたらきがあるのでしょう?
ジェル状になる「水溶性」 vs 絡めとる「不溶性」
「食物センイはカラダによい」と、よく言われますよね。それは、便秘を解消したり、余分な脂肪を体外に排出して、さまざまな病気の予防になることから、このように言われるようです。
その食物センイには、水に溶ける水溶性と、溶けない不溶性がありますが、それぞれには次のようなはたらきが。
★水溶性食物センイ
ワカメやオクラのようなネバネバした食品や、でんぷんなどサラサラした食品に多く含まれています。食べると水分を吸収しながらジェル状になり、腸のなかで老廃物を吸収しながら進んでいくため、脂質や炭水化物の吸収を遅らせたり、悪玉菌を減らして善玉菌をふやしてくれるといわれています。
その水溶性食物センイを含んでいるのは、オクラやわかめ、こんにゃく、果物など。脂肪分の吸収も抑えてくれるうえ、腸内環境がととのえて便秘も解消してくれるので、ダイエット効果も抜群!胃腸への負担が少ないところも嬉しいですね。
★不溶性食物センイ
そして、食物センイといえば、ゴボウやサツマイモに代表される水に溶けないセンイ。こちらはカラダの中の水分を吸収し、腸内を刺激しながら進んでいくため、腸の動きを活発にして腸内環境をととのえる効果がバツグン!
またよく噛んで食べる物が多いことから、満腹感を感じやすく、食べすぎを防ぐダイエット効果にも期待が。
その不溶性食物センイを含んでいるのは、センイ質の多い野菜やキノコ、豆類、切干し大根や全粒粉などですが、不溶性食物センイだけでは便が硬くなるので、水分を一緒に摂ることがポイントです。
食物センイといっても、腸内をゆっくり移動しながら老廃物を吸収する水溶性食物センイと、余分なものを絡めとる不溶性食物センイでは、役割がちがうのですね。
ちなみに納豆やゴボウなど、両タイプの食物センイが含まれているものもありますが、理想は、水溶性1:不溶性2の割合でとること。とはいうものの、水溶性食物センイは、食感ではわかりづらいので、果物や海草を多めに摂るようにすると◎
食物繊維をしっかり摂るコツは、和風のお惣菜や、玄米や全粒粉など精製されていない炭水化物を選ぶことですが、野菜は加熱するとたっぷり食べられます。
いっぽう、カラダにいいからと食物センイを多くとりすぎると、必要な栄養まで排出されて栄養が足りなくなり、疲れや貧血といった症状がでることも。なにごとも”適度”が大切ですね♪
朝におすすめ!食物センイですっきりレシピ5選
なんとなく体の調子がよくないなぁ…そう感じたら、朝ごはんに食物センイを取り入れてみませんか?うどん・スープ・マフィンなど、軽めでヘルシーな朝食にぴったりのレシピをご紹介します♪
「ファイバーの日」とは?
5(ファイブ)一(い)八(ば)で「ファイバー」の語呂合せから、食物繊維に関する情報提供を行う学術団体「ファイバーアカデミア」により制定された。