おなかがすいているわけじゃないのに口さみしくて何か食べてしまったり、おなかいっぱい食べたはずなのに“デザートは別腹”とばかりに食後に甘いものを食べてしまうこと、ありますよね。
本来食欲はカラダに不足した栄養分を補うために起こるもの。ところが、美味しそうなスイーツを目にしたりいい匂いを嗅いだりすると「食べたい」という欲求が湧いてきます。これは脳の働きによる“ニセの食欲”!
ニセの食欲に負けると食べ過ぎがクセになってしまい、「ダイエットしていても全く成果がでない!」「いつの間にかウエストサイズが変わってる!」なんてことになりかねません。
そこで今回は、私たちを襲う甘い誘惑に負けないための「ニセの食欲」コントロール法をご紹介します!
食欲と脳の関係って?
私たちが「おなかがすいた~!」「もうおなかいっぱい!」と感じるのは、脳内の視床下部にある“摂食中枢”と“満腹中枢”という2つの食中枢からの信号によるもの。
この2つの信号は本来、血糖値が不足してくるとそれを補うために空腹感を引き起こしたり、血糖値の上昇によって満腹感を呼び起こして食べるのを止めようと働きます。
ところが、私たちの食欲に大きく係っているのは血糖値によって自動的に判断されるものだけではありません!肉体的に空腹感を感じているわけではないのに、甘いものを前にしたり好きな食べ物が目の前にあったりすると「食べたい」という欲求が湧いてくることがありますよね。これが“ニセの食欲”です。
ニセの食欲は、食べ物の味やにおい、美味しかった記憶によって引き起こされるほか、ストレスやホルモンバランスの乱れによっても出てきやすくなるなるそうです。ストレスを抱えている時や不規則な生活を送っているという自覚がある時には、なるべく早く改善するようにしてくださいね!
デザートが“別腹”のわけ
そもそも女性は男性に比べて皮下脂肪を多く必要とするため、効率的に脂肪を蓄えることができる“甘いもの”を欲しがる傾向があるそうです。
ところが、甘いものを食べると脳内にβ-エンドルフィンなどの快楽物質が分泌され、そこからドーパミンの作用でもっと食べたくなってしまうという“恐怖のおデブスパイラル”に陥ってしまうのです!
さらに、美味しそうなデザートを見るだけで脳内の摂食中枢が刺激されて、ニセの食欲が湧きます。すると、脳から“オレキシン”という摂食促進物質が分泌されて胃のぜん動運動が活発になり、満腹だった胃に隙間ができてデザートが入る状態になるそうです。
つまり別腹は気のせいではなく、実際にデザート用のスペースができてしまうということだったのですね!
甘い誘惑に負けない!ニセの食欲を抑えるには
1. 早食いをしない
満腹中枢が働くまでには、どんなに早くても10分以上かかるといわれています。早食いすると満腹感を得られないまま食べ続けてしまうので、1食20分以上かけてゆっくりよく噛んで食べましょう!
2.食事の回数を減らさない
空腹時間が長くなると、次に食事をした時により多くの栄養を蓄えようとカラダが働いて脂肪をため込んでしまいます。そのうえ、血糖値が急激に上昇するため太りやすいカラダになってしまいます!
3.和食中心の食事を摂る
甘いものだけでなく、油脂類からも快楽物質が分泌されることがわかっています。そのため、ついたくさん食べ過ぎてしまう傾向が。糖分や油分が比較的少ない和食中心の食事なら食欲をコントロールしやすくなります!
4.甘いものやスナック菓子をストックしない
食べたい時にすぐに食べられる場所に甘いものやスナック菓子を置いておかないこと!おやつにはヘルシーなドライフルーツやナッツ類などを用意しておけば、つい手を伸ばしてしまった時も安心です。
5.食後はすぐに歯を磨く
食後すぐに歯磨きをすることで口の中がスッキリし、「食事が終わった」というサインを脳に送ることができるので、お腹がいっぱいなのにダラダラと食べ続けてしまうことがなくなります。
6.睡眠不足はNG!!
睡眠が不足すると、食欲を抑える働きをしてくれる“レプチン”というホルモンの分泌量が低下し、逆に食欲を増進させてしまいます。ホルモンのバランスも崩れやすくなるので、ニセの食欲を引き起こす原因にもなりますよ!
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- いかがでしたか?甘いものを食べると脳内に快楽物質が分泌されることからもわかる通り、甘いものの誘惑に負けないようにするには余程強い意志を持っていなければ難しいですよね。
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- 今回ご紹介した方法を参考にして、ニセの食欲をうまくコントロールしてくださいね!