次のダイエットの課題として、何に取り組むか。
やはり、運動。そして、休息の仕方だ。
ダイエットを始めてから6週間で4kg減を達成していた私は、身体が軽くなったとともに確実に心も前向きになっていた。
スクワットチャレンジも続けていて、確実にヒップラインがしまってきた。
裕也から、毎日30分くらい歩くのが、疲れすぎず、運動にもなり、ちょうどいいよ、と言われた。確かに、ハードな運動をするとどうしてもご飯が進んでしまい、疲れすぎるのもダイエットには良くないと気付いた。
もちろん、スポーツを楽しむことはいいのだが、ダイエットにはならないということだ。
ダイエットは冷静に、そして前向きに。当然のことだが、身にしみた。
仕事も良好だ。あれから、伊藤さんとも、オーガニックカフェやスムージーのレシピの話で盛り上がるようになり、職場にいることも楽しくなった。
由加利からは、無事、非営利法人の登記が完了し、資金を調達できたと報告があった。
紗江は、無事主演舞台の千秋楽を迎え、退団の旨を伝え、小さいながらも、俳優を大切にする事務所への所属が決まったとの連絡を受けた。
友人たちの活躍を心から嬉しく、そのことを安子にメッセージした。
そして久々に安子の家へ遊びにいくことになった。
私たち4人は、10年来の親友グループだが、前々から安子は、紗江のことを受け入れられていなかった。だから、安子に紗江の頑張りを話して置きたかったのだ。
(この小説は、毎朝4時更新です。続きはまた明日!)
物語の登場人物
佐藤奈美(30)特許取得を専門とする弁理士事務所に勤める事務員。
結城紗江(30)中堅劇団の舞台女優。奈美と大学サークルの同期。
森野由加利(30)投資銀行に勤めるキャリアウーマン。奈美と大学サークルの同期。
近藤安子(30)専業主婦。一児の母。奈美と大学サークルの同期。
遠野裕也(30)紗江の大学時代の恋人。
伊藤慶太(34)奈美の行きつけの美容室のスタイリスト。