いつもの朝が贅沢に変わる、ケトルでいれるお茶時間の魅力

 

朝のコーヒー

 

『色つきケトルと1杯のお茶』

 

ケトルの音で癒される朝

カタカタカタカタ……

朝の身支度が終わる頃、キッチンからお湯が沸く合図。何気ない日常の一コマに過ぎないけれど、何だかとても癒される朝時間が今日もまた訪れます。オシャレで便利な電気ポットも良いけれど、昔からある琺瑯製のケトルを使えば、カタカタ鳴る独特な音色も味わうことができ、寝ぼけた頭には喝を入れてくれます。

ケトルの色とお茶選び

ケトルの魅力は音だけではありません。外見はどこか愛らしく、何より色が豊富。赤やオレンジ、黄色や緑、白や青など色んな色が揃っていて、お店で見ているだけでワクワクしてきます。いざ決めようと思うと目移りしてしまう、なんて人も多いかもしれませんね。

ケトルの合図と共にお茶選びにも気合が入ります。コーヒー、紅茶、緑茶など、お茶の嗜好も色々でしょう。中にはその日の朝の気分でコーヒーだったり、緑茶だったりと変わる人もいるかもしれません。ドリップさせたり、茶葉をたてたり、お湯を注ぎながらそれぞれの香りを感じ、五感を研ぎ澄ませる時間は、とても贅沢な時間です。

 

お茶時間で贅沢な朝を過ごすコツって?

どんな種類のお茶を味わおうと、大切なのは、こうした動作を一つ一つ「丁寧に行えるかどうか」ということ。何も考えずにお湯を注ぐのと、丁寧に注ぐのとでは出来上がりが全然違います。お湯を注いでいる間にケトルの色を感じたり、コーヒーをドリップしながらコーヒーの色の変化を観察してみたり、緑茶の香りから日本の広大な茶畑を思い描いてみたり……。忙しい限られた時間の中、いかに「色」を感じられるかどうかは自分次第。いつもの動作を雑に行うか、それとも丁寧に行うかで、見える色、感じる色も大きく変わってくるのです

ケトルの合図が朝の色の準備体操の始まりになれるほど、朝を楽しめるようになったら、素敵ですよね。お気にいりのケトルに、大好きなお茶。小さな時間だからこそ得られる朝の色を味わってみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人
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朝に魔法をかける”色”の使い方[連載終了・全12回]

なんでもない朝時間を、“色の魔法”でステキに変える方法[連載終了・全12回]
Written by

七江亜紀

色のひと ®
カラーキューレーター ®
株式会社ナナラボ 代表取締役

それぞれの色が持つ普遍の魅力を組み合わせ、独自の価値基 準で、これからの 新しい生活価値を提案する、ライフスタイ ル・クリエーター。
企業やビジネスパーソンを対象とし、 ファッション、食、インテリア等ライフ スタイル全般のカラーコンサルティングを行う。
「色」を視覚だけに頼らず五感全てを通してイメージできるようさまざまなもの の価値向上を図る。
また多くのメディアにて監修、大学や講習会でも 講師業を行う。クチコミで広 まったサロン「Lustre(ラスタ)」 には全国から多くの女性たちが訪れている。
2009 年の処女 作「働く女性のための色とスタイル教室(講談社)」はロングセ ラーとなり、衣食住にまつわる色の本「知って役立つ色の事典・TJMOOK(宝島 社)」は発売後即完売。2015年2月には初の書き下ろし文庫本「色が教えてくれ ること・人生の悩みの9割は「色」が教えてくれる(大和書房)」を刊行。
既に重版を重ね続けている。他にも著書多数。現在も新刊を執筆中。

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