朝の淡々とした慌ただしい時間を、充実した気分で過ごすための方法

 

150615

パウダールームに華をそえて

洗面所での朝時間は、短いだけに大切にしたい時間。1日の始まりでもあり、自分と向き合う神聖な時間です。そんな神聖な時間を過ごすパウダールーム周りはいつでも清潔にしておきたいもの。小さな場所だけに、自分のお気にいりスペースにできたら、こんな嬉しいことはありません。

例えば花を欠かさず飾っておくというのはどうでしょう。ここでの花は、決して豪華である必要はありません。散歩がてらたまたま見つけた小さな野花だって良いと思います。小ぶりのコップを花瓶代わりにしてもいいですし、料理の際に使うパイレックスの器に花を浮かべるだけでも十分素敵な空間が誕生します。

花屋で選ぶときもそう。ただキレイな花を選ぶのではなく、いま最も好きな色の花を買って活けてみるというのも、また奥行きがあって素敵。

朝の習慣である歯磨き時もキレイな花と一緒ならどこかワクワクしますよね!淡々と過ぎていく朝の慌ただしい時間も、色があることで充実した気持ちになれる、というわけです。

歯磨きに欠かせない歯ブラシを例にとることもできます。自分が今何色の歯ブラシを使っているかすぐ口にできる人って案外少なかったりします。每日使っているものなのに意識していなければ記憶にさえ残らないのが色なのです。

歯ブラシの葉先にはこだわっても歯ブラシの色にこだわったことがないという人は、是非今から意識してみてください。

他のものでもそうです。肌触りに拘ったタオルや持ちやすさに拘ったコップなど、機能性だけにクローズアップして色やデザインを無視してしまうのは実に勿体無いこと。

もしあなたが、色は付加価値でしかないと思っているとしたら、それは大きな勘違い。色は付加価値ではなく、主人公です。私たちの心を動かす指導者なのです。だかこそ、身の回りにある小さなものも、1つ1つ丁寧に色選びをして欲しい。付加価値ではなく、主役としての色選びを是非とも味わって見てください。

 

この記事を書いた人
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朝に魔法をかける”色”の使い方[連載終了・全12回]

なんでもない朝時間を、“色の魔法”でステキに変える方法[連載終了・全12回]
Written by

七江亜紀

色のひと ®
カラーキューレーター ®
株式会社ナナラボ 代表取締役

それぞれの色が持つ普遍の魅力を組み合わせ、独自の価値基 準で、これからの 新しい生活価値を提案する、ライフスタイ ル・クリエーター。
企業やビジネスパーソンを対象とし、 ファッション、食、インテリア等ライフ スタイル全般のカラーコンサルティングを行う。
「色」を視覚だけに頼らず五感全てを通してイメージできるようさまざまなもの の価値向上を図る。
また多くのメディアにて監修、大学や講習会でも 講師業を行う。クチコミで広 まったサロン「Lustre(ラスタ)」 には全国から多くの女性たちが訪れている。
2009 年の処女 作「働く女性のための色とスタイル教室(講談社)」はロングセ ラーとなり、衣食住にまつわる色の本「知って役立つ色の事典・TJMOOK(宝島 社)」は発売後即完売。2015年2月には初の書き下ろし文庫本「色が教えてくれ ること・人生の悩みの9割は「色」が教えてくれる(大和書房)」を刊行。
既に重版を重ね続けている。他にも著書多数。現在も新刊を執筆中。

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