パウダールームに華をそえて
洗面所での朝時間は、短いだけに大切にしたい時間。1日の始まりでもあり、自分と向き合う神聖な時間です。そんな神聖な時間を過ごすパウダールーム周りはいつでも清潔にしておきたいもの。小さな場所だけに、自分のお気にいりスペースにできたら、こんな嬉しいことはありません。
例えば花を欠かさず飾っておくというのはどうでしょう。ここでの花は、決して豪華である必要はありません。散歩がてらたまたま見つけた小さな野花だって良いと思います。小ぶりのコップを花瓶代わりにしてもいいですし、料理の際に使うパイレックスの器に花を浮かべるだけでも十分素敵な空間が誕生します。
花屋で選ぶときもそう。ただキレイな花を選ぶのではなく、いま最も好きな色の花を買って活けてみるというのも、また奥行きがあって素敵。
朝の習慣である歯磨き時もキレイな花と一緒ならどこかワクワクしますよね!淡々と過ぎていく朝の慌ただしい時間も、色があることで充実した気持ちになれる、というわけです。
歯磨きに欠かせない歯ブラシを例にとることもできます。自分が今何色の歯ブラシを使っているかすぐ口にできる人って案外少なかったりします。每日使っているものなのに意識していなければ記憶にさえ残らないのが色なのです。
歯ブラシの葉先にはこだわっても歯ブラシの色にこだわったことがないという人は、是非今から意識してみてください。
他のものでもそうです。肌触りに拘ったタオルや持ちやすさに拘ったコップなど、機能性だけにクローズアップして色やデザインを無視してしまうのは実に勿体無いこと。
もしあなたが、色は付加価値でしかないと思っているとしたら、それは大きな勘違い。色は付加価値ではなく、主人公です。私たちの心を動かす指導者なのです。だかこそ、身の回りにある小さなものも、1つ1つ丁寧に色選びをして欲しい。付加価値ではなく、主役としての色選びを是非とも味わって見てください。