「昨日はありがとう
裕太、あいつ本気みたいだから
ちょっと考えてやってよ」
ホント余計なメッセージだ。
「昨日はありがとう
裕太君、いい子だよね^^ 恋愛対象ではないけど・・・」
と当たり障りなく送っておいた。
あんなに浮き足立っていたわたしのこころは、いまじゃすっかり、今日の空模様だ。
雪乃からは何もない。
プログラミングが働く。
もし、連絡がないならば、こちらも連絡しない、と。
さあ、出かけよう。
今日はバスだから、少し早く出かけないと。
バタバタ用意していたら、今度は電話が鳴る。
誠士だ。
「もしもしーー」
(この小説は、毎日更新です。続きはまた明日!)
物語の登場人物
立川萌乃(もえの) 28歳
静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。
新城雪乃(ゆきの) 28歳
萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。
藤井倫太郎(りんたろう)28歳
萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。
木村ことみ 28歳
萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。
柳原誠士(せいじ)28歳
萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。
近藤裕太(ゆうた)24歳
萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。