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片岡義男の美味しいエッセイ『洋食屋から歩いて5分』

 

今日のカフェボンボンは、作家・片岡義男の素敵なタイトルの本。コーヒー、トマト、素麺、かき氷、外国旅行のお土産など、美味しいものを巡るエッセイ集です。

20130403

洋食屋から歩いて5分
著者:片岡義男
出版社:東京書籍

一杯のコーヒーが非日常との接点を作り出す。小説を書く時はいつも、日常から非日常へと何の無理もなしに移れなくてはならない。

コーヒー百杯につき、短編小説のひらめきがひとつ。いままでに500編の短編小説が生まれた。たぶん、43800杯のコーヒーを飲んだに違いない……。片岡義男は、小さな非日常への入り口をするりと通り抜ける。

ハワイのヒロにあるサンドイッチの店で。調理場のラジオからエルヴィス・プレスリーの歌が流れてきた。二度目のほぼ同じ時間に同じ店を訪れた時もまた、DJはエルヴィスをかけた。三度目も同じだった。

軽やかな文章に誘われ、ホノルル・ダウンタウンやタヒチの町はずれの食堂と同じように、日常から解放される場所はどこにでもあると感じる。神保町の喫茶店、私鉄沿線の夕暮れ時の洋食店だって、エキゾチックな非日常なのだ。

片岡義男の「朝時間」は、夏の食卓のトマト。
瀬戸内で過ごした少年時代、海で泳ぎながらトマトにかぶりついた思い出と結びついています。

本のお供には、パーコレーターでいれたコーヒーをいかがでしょう。コーヒーの香りでちょっとだけ日常を離れてみてください。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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