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コーヒーが香る本『東京の小さな喫茶店・再訪』

 

今日のカフェボンボンは、『東京の小さな喫茶店・再訪』

1月22日に亡くなられた常盤新平さんの喫茶店にまつわるエッセイです。常盤さんが通った喫茶店を営む人たち、店に集うお客たちの人生が、敬意をもって記されています。

20130124

東京の小さな喫茶店・再訪
著者:常盤新平
出版社:リブロアルテ

作家で翻訳家の常盤新平さんは、人生の長い時間を喫茶店で過ごしてきました。

学生時代に上京して以来、東京といえば喫茶店。純喫茶、名曲喫茶、ジャズ喫茶、美人喫茶、和風喫茶……。入らなかったのは同伴喫茶だけというほど、喫茶店が好きだといいます。

個人経営の小さな喫茶店ならではの魅力。常連客にとって、それは、ドアを開ければくつろげる場所がそこにあるという安心感。「いらっしゃいませ」といつも変わらぬ調子で迎え、心のこもったコーヒーを出してくれること。店主にとっては、大切に守り育ててきた店を愛してくれるお客さんがいるということ。

人生のめぐり逢い、時には濃密なドラマを、著者は煙草をくゆらしながら眺めてきました。

常盤新平さんの「朝時間」は、冬の朝に立ち寄る町の喫茶店。
店のロゴが見えるガラス扉に、朝の光が当たっています。

本のお供には、濃いめのコーヒーとフレンチトーストをいかがですか。どこかの喫茶店の片隅で。

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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