今日のカフェボンボンの本棚は、『東京の喫茶店』。
喫茶エッセイストの川口葉子が心をこめて紹介する77の喫茶店。コーヒーの香りに包まれる本、待望の文庫化です。
『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』
著者:川口葉子
出版社:実業之日本社
この店のとびらを開けたなら、きっと居心地のいい空間が待っている。心がはやってもうマフラーをはずしてる。
初めて行く喫茶店でもそう感じるのはなぜだろう。コーヒーのいい匂いが街角まで漂っているから。窓からあたたかな光がもれているから……。
川口葉子さんが紹介する店は、どこもそんな気配がする。いつの時代も街角を明るく照らし「珈琲一杯分の憩い」を与えてくれるのが喫茶店だという。
喫茶店への愛に満ちた文をつづりながら、喫茶時間の過ごし方も伝授する。喫茶店とカフェの違い、カウンター席でのくつろぎ方、喫茶店の楽しみが広がる「喫茶ゴコロ」とは……?
東京の喫茶店の「朝時間」は、銀座産のはちみつがとろけるハニートースト。
アイスクリームとホイップクリームを添えて。
時代の流れとともに姿を消す店も少なくない。「閉店しました」の文字を見ると心がズキンとする。だから今日もあの店へ。週末は“琥珀色のしずく”を味わいに出かけてみませんか。
Love, まっこリ〜ナ
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