今日のカフェボンボンは、片岡義男の『ナポリへの道』。
懐かしい昭和の味スパゲッティ・ナポリタンを巡る本。作家が自らのナポリタン体験を振り返りながらルーツを探します。
『ナポリへの道』
著者:片岡義男
出版社:東京書籍
子どもの頃、ナポリタンは嬉しい献立のひとつでした。食欲をそそる色も匂いも好きでした。いまももちろん!
日本独自のオリジナルメニューといわれるナポリタンだけれど、そのルーツはいったいどこにあるのだろう?
スパゲッティ・ナポリタンの発祥の地は、終戦直後の横浜のホテルニューグランドだとわれているそうです。その後、喫茶店でも出されるようになり、日本中で流行したのですが、時の流れとともに、その姿を目にする機会は減っていきます。しかし、著者がルーツをたどっていくうちに、ナポリタンがいまも健在なことを発見する……。
パスタのレシピが豊富でなかった時代は、家庭のスパゲッティといえばナポリタンかミートソース。子どもたちはケチャップ色のスパゲッティが大好きだった。
オムライスやチキンライスなど、子どもを喜ばせる料理に欠かせないケチャップ。その歴史や著者の考察もたいへん興味深いです。
Love, まっこリ〜ナ