朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『珈琲が呼ぶ』。
作家・片岡義男がコーヒーをめぐる話を書き下ろしたエッセイ集です。写真も多数収録しています。コーヒー読書にオススメの一冊をどうぞ。
『珈琲が呼ぶ』
著者:片岡義男
出版社:光文社
一杯のコーヒーが素敵に謎めいて、いくつもの物語につながっていく。「喫茶店のコーヒーについて語るとき、大事なのは椅子だ」「マグとマグの差し向かいだから」「午前三時のコーヒーは呑気で幸せなものだった」こんなタイトルを眺めているだけでときめいてしまう。
コーヒーを注文するときの言い方について、コーヒーをめぐる音楽や映画、旅先で飲んだコーヒーの思い出、いつも通った喫茶店やカフェのこと。たとえば、著者が京都のスマート珈琲店の扉を開けたときから、ひとつのストーリーが紡がれはじめます。それはかつてその店に訪れた大スターとホットケーキの物語。コーヒーの香りに包まれて、イマジネーション豊かな世界が広がっていきます。
神保町の路地裏へ、アメリカの夜のダイナーへ、タヒチの小さな食堂へ、70年前の東京の日曜日へと、コーヒーが連れて行ってくれる。さまざまな時間と場所の空気を感じながら読みました。
本を閉じたあとは、またどこかのページを開いて珈琲が呼ぶ物語に浸りたくなります。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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