1年の最初に!赤字を防ぐ「お金の書き初め」のススメ

 

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

新年は「お金の書き初め」をしよう!

新しい年になり、「お金の使い方を見直そう!今年こそ貯金しよう!」と張り切っている方も多いのではないでしょうか。

値上げによる影響をのぞくと、生活費が急に大きく変動することはありませんよね。

月々同じようにやりくりしていても赤字になるとしたら、その大きな原因は、臨時支出です。そんな突発的な支出が重なると、家計を圧迫してしまいます。

しかし、臨時支出の中にも、お正月のおせち料理代、お年玉代、夏休みの旅行費用、自家用車の車検代…など、予め事前にある程度予想がつくものもあります。

そこでおすすめしたいのが、この臨時支出を、新年の始まりに書き出す「お金の書き初め」です。

具体的に何を書けばいいの?

家計簿

書き初めと言っても、筆や半紙を使う必要はありません。

手帳やノート、家計簿のメモページなどに、1月から12月まで1ヶ月ごとをイメージしながら、毎年決まっている大きな支出を書き出してみましょう。

例えばこのような感じです。

  • 1月 お年玉 3万円、福袋 3万円
  • 2月 保険料年払い 5万円
  • 3月 帰省 10万円
  • 4月 なし
  • 5月 車税 3万円、母の日 1万円
  • 6月 父の日 1万円
  • 7月 彼の誕生日 1万円
  • 8月 ご褒美旅行 5万円
  • 9月 敬老の日プレゼント 1万円
  • 10月 なし
  • 11月 車検 15万円
  • 12月 クリスマスプレゼント 1万円

臨時支出を書き出すメリット

お財布

このケースの場合、年間49万円となります。

それをボーナスで補てんするか、または毎月4万円ずつ臨時支出用としてお金をプールしておけば、月々の収支を圧迫せずに済みます。

何も意識せずに、「まだ余裕があるから」と毎月4~5万円を余分に使っていたら、実際に臨時支出があるとき、貯金を崩すことになります。

このように1年の初めに、分かっている臨時支出を書き出してみることで、年間のお金の管理がぐっとしやすくなるのです。

ぜひ、1月のうちに「お金の書初め」をして、臨時支出に慌てないスマートな一年を過ごしていきましょう!

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本

Written by

稲村優貴子(ファイナンシャルプランナー)

2001年FP資格を取得し独立。2006年から6年間日本FP協会鳥取支部長。現在は Life For You 代表として相談・講演・執筆・メディア出演業務を行っている。相談件数は通算3000件以上。TBSテレビ『マツコの知らない世界』監修、日経WOMAN・北海道新聞・週刊ダイヤモンド等への記事提供、HBCテレビ『イチオシ!』出演等。得意分野はライフプラン、iDeCo、保険、年金、家計節約、不動産。
著書:『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』(河出書房新社)
資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、2級心理カウンセラー、野菜ソムリエ、ヨガインストラクター(RYT200)

★毎月第2金曜日16~17時 82.5 FM NORTH WAVE(ノースウェーブ)のラジオ番組「Ashirias1h(アシリアスワンエイチ)」内『教えてゆきこ先生』というコーナーを担当中(2023年4月現在)
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