まだまだ暑さが続いている今日この頃。毎晩シャンプーをする人も多いと思いますが、シャンプーしてからベッドに入るまで、みなさんはどんな風に髪の毛をケアしていますか? 濡れたままで寝ているという人は要注意! 睡眠中に髪が傷んでしまっている可能性があります。
濡れた髪は摩擦に弱い |
暑い夏は、シャンプーの後、ドライヤーをせずに半乾き状態で眠ってしまうという人もいるようですが、いろいろな検査から、髪は、乾燥したときに受ける摩擦より、濡れたときに受ける摩擦に弱いことがわかっています。そのため、濡れたまま眠ってしまうと、枕と髪がこすれて傷みやすくなってしまいます。
でも、ドライヤーは髪を傷めるのでは…と思われる人もいるかもしれません。確かにドライヤーの使いすぎは髪を傷める原因になりますが、濡れた髪は、表面にあるキューティクルが開いて摩擦が大きくなり、濡れて柔らかくなっているため、傷みやすくなります。しっかりタオルドライしてから適度にドライヤーを使い、きちんと髪を乾かしてから眠るほうがよいでしょう。とくにロングヘアの人は、摩擦が大きくなると髪が絡み、一層傷みやすくなってしまうので気をつけて。
秋冬にかけては髪の乾燥が進みますが、髪は乾燥による摩擦(静電気)でも傷むので、乾燥が気になる人は、ヘアケア剤などを使用して、髪を乾燥から防いで眠るようにしましょう。
シャンプーにはリラックス効果も |
髪をきちんと乾かして眠ることも大切ですが、ぐっすり眠るためには心地よくシャンプーすることも大切なようです。
P&Gと杏林大学医学部精神神経科教授の古賀良彦先生とで行った実験によると、シャンプー時の”快感&うっとり感”が、その後の睡眠の質をアップすることが検証されています。お風呂に入ると体温が上昇しますが、入浴後には下がります。その落差が寝付きをよくするため、入浴は安眠に効果的だといわれますが、入浴時に気持ちよくシャンプーすることも睡眠の質をよくするようです。
「快感を刺激するヘアケア製品(P&G ハーバルエッセンス)と、そういった要素を取り除いた対照製品を使ってもらい、その後の睡眠をポリグラフ検査で調べました。その結果、快感を刺激するヘアケア製品を使用すると、対照製品に比べて、睡眠効率が80.8%から97.7%に改善。入眠までの時間も12分から4分となり、1時間あたりの中途覚醒の回数も20.6回から11.8回という著名な改善が認められました」とP&Gエクスターナルリレーションズ学術渉外ヘアケア、北森敦子さん。
シャンプーは単に頭皮を洗浄するだけでなく、アロマやマッサージ効果も期待できるようです。
「心地よい香りとハンドによる頭皮マッサージは大脳辺縁系を刺激し、気分をリラックスさせます。また、頭皮の血行をよくするので、健やかな髪の育成もサポートします。
指先で頭皮を動かすようにじっくりとやさしくマッサージしながら、心地よい香りを楽しんでシャンプーすれば、髪も眠りの質もよくなるというわけです。
忙しい女性が増え、パパッと短時間でシャンプーをすませている人もいるかもしれませんが、時には好きな香りのシャンプーを使って香りを楽しみながら、ゆっくりとしたリズムで頭皮をマッサージしてみるといいかもしれません。
・ 髪を傷めないためには、ピローケースの生地素材にも気をつけましょう。表面がゴワゴワしている素材より、シルクなど、ツルツルした生地にしたほうが摩擦が少なく、髪が傷みにくくなります。
・ 寝る前には単にドライヤーで髪を乾かすだけでなく、髪をとかして絡みにくくしておくことも忘れずに。
・ シャンプーやトリートメントが体に残っていると、ニキビなどの原因になることがあるので、入浴時はシャンプー&トリートメントを先にして、その後に体を洗ってよく洗い流しましょう。 |
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