毎週金曜日更新!通訳者・翻訳者をネットワークする「テンナイン・コミュニケーション」と「朝時間.jp」のコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」。今話題のニュースに関する英語表現、英語や海外に関するトピックをご紹介します♪
(編集部より)朝時間.jpの「SDGsを考える月間」に合わせ、今回特別にSDGsテーマの記事をお届けいただきました。
英語「サステナブル(Sustainable)」の意味って?
SDGsとは、“Sustainable Development Goals”の頭文字をとった略称で、“Sustainable”(持続可能な、サステナブルな)、“Development”(開発、発展)、“Goals”(目標)の3単語から成りたっています。
今回は重要なキーワードである「Sustainable(サステナブル)」の意味と、似た意味の単語「Maintain」との違いを合わせてご紹介します。
「Sustainable」を分解すると…
Sustainableは、動詞の sustain(維持する)+ able(可能である)が組み合わさった言葉です。
Sustainは日本語で「維持する、持続させる」と訳されますが、語源としては「下」を意味する接頭辞 sub-と「保持する」ことを表す語幹 -tain- がくっついた形。
つまり、「下から持つ(支える)」という動作を表しています。例えるなら、橋の下の柱でしょうか。柱が橋をsustainしているイメージです。
そのsustainに、「できる」ことを意味するableをつけた形容詞が sustainable(サステナブル)で、「支え続ける」「維持できる」「持続可能な」という意味になります。
※ちなみに名詞形がsustainability(サステナビリティ)となります。
例)
We place an emphasis on sustainable living.(=私たちは持続可能な暮らし方を重視します)
「Maintain」との違いは?
ちなみに、「維持する」と聞くと、sustainではなく maintain という英単語を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
maintainもsustainと同様に「維持する」と訳されますが、ニュアンスが少し異なります。
sustainは主に維持が困難なものに対して、「持続的に努力して高い水準を維持する」というニュアンスがあるのに対し、maintainは「現状を悪化させないよう維持する」というニュアンスで使われることが多いです。
sustain が使われているということはつまり、SDGsはそれだけ達成が難しく、世界中の人の努力が必要な目標だということがよくわかりますね。
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今回はSDGsの S である Sustainable について解説しました。
今月は「SDGsを考える月間」として、SDGsに関係する様々な記事を発信していきます。
(記事協力:テンナイン・コミュニケーション)
☆この連載は<金曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!