おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
今日から2回に渡り、10月15日に出版した新刊『基本調味料で作る 体にいい作りおき』(主婦と生活社)の発売を記念して、本の中で紹介している作りおきレシピをご紹介します。
今回ピックアップしたのは、朝ごはんにぴったりの「焼きおにぎり」です。
焼きおにぎりは一気に作って冷凍しておけば、朝食はもちろん、お弁当やお子さんのおやつなどにも便利ですよ。複雑な調味料を使わず、キレイに焼くコツも合わせてご紹介します。
今週のセルフケア食材「白米(うるち米)」
白米(うるち米)の効能
- おなかの調子を整える
- エネルギーを補給する
白米は、消化した栄養を運ぶ要となる「脾(ひ)」や、腐熟して消化を促すための「胃」をやしなう食材とされています。
つい油の多い食事になってしまったり、健康を意識してスムージーやサラダなど冷たいものが増えたりすると、疲れやすくなるのがこれら「消化と直結する臓」です。
おかゆが養生食であるように、白米は「脾」や「胃」をいたわり、健やかに保つ食材とされています。
またエネルギーの源である「気」も取り入れることができるので、疲れやすいときや、体が重く疲労倦怠感を感じるときにぜひ、よく噛みながらお米を食べるようにしてください。
冷凍ごはんの作りおき!基本調味料で簡単「焼きおにぎり」
材料(8個分)
- 白米 2合(300g)
- (A)削り節 3g
- (A)しょうゆ 大さじ1
- (A)塩 小さじ1/4
- (B)しょうゆ、みりん 各大さじ1/2
- ごま油 小さじ2
作り方
1) 白米はといで30分ほど浸水し、ザルにあげて水気をきる。(B)を合わせておく。
2) 炊飯器の内釜に米とAを入れ、2合の目盛りまで水適量(分量外)を加えてさっと混ぜ、炊く。
3) 炊きあがったら8等分にして三角形のおにぎりを作り、はけで片面に(B)を塗る。
4) フライパンにごま油を入れて弱めの中火で熱し、調味料を塗った面を下にしておにぎりを入れ、もう片方にもはけで(B)を塗る。焼き色がついたら上下を返し、さらに焼き色がつくまで焼く。
【保存するときは】
温かいうちにぴったりとラップで包み、冷めたらチャック付きの保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍してください。解凍するときは600Wのレンジで2分ほど温めてください。
ポイント
- ごはんに味をつけて炊くことで、中身までしっかりおいしくお弁当などにも向いています。削り節を加えて風味もアップ!
- おにぎりは三角形でも円形でも、お好みの形で大丈夫です
- しっかりとキツく握ると、形がくずれずにキレイに焼けます
- 崩れないよう、上下を返す回数も最小限にすること。そのため、工程(3)(4)のように、あらかじめ塗った面を下にして焼きはじめることで、その後の返しは1回だけにおさえることができます
齋藤菜々子さんの新刊『基本調味料で作る 体にいい作りおき』
10月15日発売!齋藤菜々子著『基本調味料で作る 体にいい作りおき』
昨年出版し、レシピ本大賞の料理部門「入賞」「プロの選んだレシピ賞」のW受賞を果たした「基本調味料で作る体にいいスープ」の続編です。
前作同様の塩・しょうゆ・みそという章立てはそのままに、新たに「酢」の章も加わり品数も増えて全88レシピを掲載。書店やAmazon・楽天ブックス、電子版でも発売中です!
(撮影:豊田朋子 スタイリング:駒井京子)
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齋藤菜々子 Instagram:@nanako.yakuzen
☆この連載は【隔週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに!