朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、大人の童話集。
眠れる森の美女や人魚姫など、大人になった今こそ読みたい物語を。ロマンチックで甘美なストーリーは、子どもの頃よりもっと、あなたをドキドキさせるかもしれません。美しく切ない童話の世界へぜひどうぞ。
ペロー童話集。
あなたですか、わたしの王子様は? そう問いかける王女に、あなたを愛していると答える王子。眠れる森の美女が百年の眠りから目覚めるシーンは、あまりにもドラマチック。けれど幸せなストーリーは一転、突如ホラーのような展開に。じつはここからが見どころです。
本書は、赤頭巾ちゃん、シンデレラ、青ひげ、長靴をはいた猫など、8篇の有名な昔話を収めたペロー童話集。ギュスターヴ・ドレの挿絵も印象的です。ペローの童話は劇的でどこかグロテスクだからこそ魅せられる。極端な人物設定も面白いです。子ども向けの童話とはちょっと違うスリリングなお話を楽しんで。
『眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集』
著者:シャルル・ペロー/訳:村松潔
出版社:新潮社
アンデルセン童話集。
「小さい人魚姫」「親指姫」「はだかの王さま」などアンデルセンの初期の代表作を収録した一冊です。
人間の王子に恋をした人魚姫。愛らしく小さな人魚姫が王子への想いを募らせ、海の上の世界へ住むようになりたいと強く願います。人間になるためにあまりにも大きな代償を払う人魚姫。海の世界の掟も人魚姫の恋ごころも切なすぎる。胸をかきむしられるようです。でも、大人になった今だからこそ、命をかけて一人の人を愛し抜く人魚姫にいっそう心打たれるのだと思います。
世界で愛され続ける永遠の名作。心にしみるアンデルセンの傑作をどうぞ。
『小さい人魚姫 アンデルセン童話集』
著者:アンデルセン/翻訳:山室静
出版社:KADOKAWA
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集』
*『小さい人魚姫 アンデルセン童話集』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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