今日のカフェボンボンの本棚は、『眠れる森の美女』。
赤頭巾ちゃん、シンデレラ、青ひげ、長靴をはいた猫など、8篇の有名な昔話を収めたペロー童話集。時代を超えて愛される名作を新たな翻訳で楽しむシリーズの一冊。ギュスターヴ・ドレの挿絵も印象的です。
『眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集』
著者:シャルル・ペロー/訳:村松潔
出版社:新潮社
あなたですか、わたしの王子様は? そう問いかける王女に、あなたを愛していると答える王子。
眠れる森のひめが百年の眠りから目覚めるシーンは、あまりにもドラマチック。天蓋付きのベッドの傍らで、出会った瞬間に愛してる、そしてその日のうちに結ばれるんです。早急です……。
けれど幸せなストーリーは一転、突如ホラーのような展開に。じつはここからが見どころです。
ペローの童話は劇的でちょっとグロテスクだからこそ魅せられる。極端な人物設定も面白い。「じつに不愉快な性格で、あまりにも傲慢」とかね。昔話って強烈なキャラクターが勢ぞろいですよね。
そういえば、赤頭巾ちゃんがお見舞いにもっていくのは、ガレットなんですね。さて、ガレットとバターの小瓶は、おばあさんに無事届いたでしょうか。
Love, まっこリ〜ナ
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