朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、詩人・童話作家の岸田衿子さんの詩集を2冊。
朝、まっさらな心で読みたい美しい詩集です。本をそっと開けば、やわらかな詩の言葉に一日が色づいていくようです。素敵な詩集、私の大事な2冊です。
清らかな息吹が宿る。
「白い花に埋まった/高原にやってくると/地球のまるみに きがつく」(「移る季節」より)。
岸田衿子さんの作品から51篇を厳選した詩集です。一年のほとんどを北軽井沢の山荘で暮らした岸田さん。山の上の自然から生まれた言葉に、風や光や花の清々しい息吹が宿ります。
この詩集の「朝時間」は、「たいせつな一日」の最初の一節を。「出さなかったハガキが/気になる日には/ハガキよりも もっと遠くへ/出かけてみよう」
言葉はすうっと胸にしみていく。明るい朝の光のなかで、自由にイメージを羽ばたかせて。鳥や雲やちょうちょといっしょに楽しんで。
『たいせつな一日 岸田衿子詩集』
著者:岸田衿子/画家:古矢一穂/選著:水内喜久雄
出版社:理論社
愛するものをつづる喜び。
岸田衿子さんの代表作。画家・安野光雅さんの遊び心あふれる絵に四行詩が踊ります。
小鳥や貝殻や水たまりのこと。自然が生んだ美しいもののなかでも、著者がとりわけ愛おしく感じたものたちがつづられています。人間のつくった素敵なもの、楽器や絵の具や風船も……。
『ソナチネの木』の「朝時間」は、「この季節は あかるすぎて」より。「この季節は あかるすぎて/文字が読めないから/水の底の小石の数を かぞえよう/えのころ草の穂をしらべよう」
※『たいせつな一日』には、『ソナチネの木』の詩の一部も収録されています。
『ソナチネの木』
著者:岸田衿子/絵:安野光雅
出版社:青土社
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『たいせつな一日』
*『ソナチネの木』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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