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愛しいものにあふれた詩集

 

今日のカフェボンボンのおすすめは、『ソナチネの木』

詩人で童話作家の岸田衿子さんの代表作。愛するものをうたう喜びにあふれた詩集です。

20130106

ソナチネの木
著者:岸田衿子/絵:安野光雅
出版社:青土社

もしも“幸福な本”があるとするなら、『ソナチネの木』はきっとその一冊にあげられるでしょう。

この季節は あかるすぎて
文字が読めないから
水の底の小石の数を かぞえよう
えのころ草の穂をしらべよう

それから小鳥や貝殻や水たまり……。自然が生んだ美しいもののなかでも、著者がとりわけ愛おしく感じたものたちがうたわれています。人間の作った素敵なもの、楽器や絵の具や風船も。

安野光雅さんの遊び心あふれる絵に四行詩が踊ります。ひらがなと漢字がバランス良く配列された文字が、まるで絵の一部のように見えてきます。

『ソナチネの木』の「朝時間」は、草色の風が吹いている朝。

本のお供には、ローズマリー・ティーをいかがでしょう。すっきりとした香りが朝にふさわしいお茶です。

詩の意味を考えるより、次々浮かぶイメージを楽しむのが本書の醍醐味かもしれません。『たいせつな一日』も合わせてご覧ください。

Love, まっこリ〜ナ

 

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朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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