おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
前回記事(カムジャタン風スープ) はいかがでしたか?さまざまな病気の流行りやすい時期にもおすすめの免疫力アップレシピです。よろしければぜひお試しください。
今日は、女性に多いお悩みの生理痛に焦点を当てた朝ごはんをご紹介したいと思います。
中医学(中国の伝統医学)からみる生理痛
多くの女性が抱えるお悩み「生理痛」。実は生理痛は「ない」のが普通というのは、ご存じですか?
つらい日はお薬の力を借りて乗り切る。そんな方も多いと思います。でも必ず次の月も繰り返しますよね。それはその時の「痛み」を和らげているものの、体の内部にある原因の改善までアプローチできていないからです。
生理痛の原因は?
薬膳の大元となる中医学(中国の伝統医学)では、痛みの原因は
- 足りていない
- 通っていない
この2種類しかありません。つまりは生理痛も血が足りない、または通らないことが原因。良質な血液をしっかり作り、サラサラと流すことが大切になります。
体の冷えは巡りの悪さにつながります。寒いと川が凍ったり、寒い日の運動で怪我をしやすくなるように、体の内部も冷えていると動きが悪くなるのです。巡りの良さを作るためには、冷えないことも必須です。
生理のタイプや痛みの出方などで人によりほかにも原因は様々ですが、今回は、サラサラ血液と温めを同時にケアできる「鮭」を使います。
薬膳的ポイント食材
鮭の効能
- 血を作る
- 血を流す
鮭には、生理のケアに大切な両方の働きがあります。また、そのほかにもパワーをつける、おなかを温めるなどの力もあるので、疲れているときや冷えの気になる方にもおすすめの食材です。
寒さで悪化する生理痛対策に◎お手軽「焼き鮭のだし茶漬け」
材料(1人分)
- 甘塩鮭切り身 1切れ
- ごはん 1杯分
- (A)水 1カップ
- (A)みりん 小さじ1
- (A)しょうゆ 小さじ1/2
- (A)和風だし(顆粒) 小さじ1/3
- 三つ葉、好みのお新香 各適量
- 塩 少々
作り方
1) 鮭は表面の水気をキッチンペーパーでふき取り、予熱しておいた魚焼きグリルで、中火で皮がこんがりとするまで両面を焼く。三つ葉は2センチ幅に切る。お新香は刻む。
2) (A)を鍋に合わせる。煮立ったら塩を加えやや薄めに味を整える。
3) 器にごはんをよそい、食べやすい大きさにカットした焼き鮭をのせる。三つ葉、お新香をトッピングし、熱々のだしをかけて食べる。
ポイント
- 鮭とお新香の塩分がだしに染み出るので、だしの味付けは薄めでOKです!
◎Instagramにて薬膳や料理教室について発信中です。
齋藤菜々子 Instagram: @nanako.yakuzen
☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。