おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。
前回の記事(時短カンタン「バナナのパンプティング」)はいかがでしたか?とても手軽でおやつにもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
さて今日は、秋の乾燥を防ぎながら、おなかの調子を整えるメニューをご紹介します。
薬膳的セルフケアポイント「えのき、卵」
8月頭に「立秋」を迎えた秋も、徐々に深まっています。そんな季節の変わり目が一番体調も影響を受けやすい時期。
この季節の一番の特徴は「乾燥」です。今回のうどんに加えた食材は、そんな乾燥による症状を和らげるのにぴったりです。
えのきの効能
- 便通をよくする
卵の効能
- 体液、血液を作り体を潤す
秋は乾燥によって大腸も乾くので便秘がちに。また、秋は夏から冬への移行の時期なので、食べ物もなるべく、冷やさず温めないゆるやかなものを、体調をみながら取り入れていくのがおすすめ。
この食材に関する寒熱の考え方を、中医学(中国の伝統医学)では四性と呼びます。
四性とは
薬膳では、食材それぞれが体を冷やす、または温める、またはどちらでもない、という形で寒熱に関する属性もそれぞれもっているとされ「熱性、温性、平性、涼性、寒性」いずれかに分類されます。
秋のように寒暖が激しくない時期は、どちらにも偏らない「平性」の食材をベースに食べていくのがおすすめ。そんな平性にあたるのが、今回の、えのきと卵です。
煮こみ時間1分!乾燥やお通じをよくする「えのきと卵のとろみうどん」
材料(1人分)
- 冷凍うどん 1食分
- えのき 1/2株
- 卵 1個
- (A)めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2と1/2
- (A)水 200ml
- (A)片栗粉 小さじ2
- (A)おろししょうが 小さじ1
- ごま油
- 好みの薬味 小ねぎ(小口切り)、カイワレ大根、七味など
作り方
1) うどんは耐熱の皿に乗せ、レンジで袋の表示通りに解凍する。
2) えのきは石附を切り落とし長さを3等分にする。卵はときほぐす。(A)を合わせる。
3) 鍋にごま油を熱しえのきをいためる。しんなりしたら(A)を加え、絶えず混ぜながら透明になりとろみがつくまで火にかける。とろみがついたらぐつぐつと沸かしたところに、卵を少しずつ加える。
4) うどんを入れて1分煮こんだら器に盛り、好みの薬味をトッピングする。
いかがでしたか?とろみがつくことで温かく消化にも優しい一杯です。ぜひお試しくださいね。
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☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに。