おはようございます、パン・料理家の池田愛実です。湘南・辻堂でフランスパン教室「crumb-クラム」を主宰しています。
今週からイーストを使って、こねずに簡単にできる「100gパン」のレシピをいくつかご紹介します。
「100gパン」とは、毎回同じ量の粉、100gを使って作るレシピで、これを少しだけ変えるとで様々なバリエーションのパンを作ることが出来ます。
さらにこのレシピではパン作りのハードルを上げていた「こねる」という作業がほとんど要らないので、とっても簡単!
前日の夜に準備すれば、朝には焼きたてパンが食べられますよ♪
第1回目はみんなが大好きな少し甘めの味「100gミルクパン」をご紹介します。オーブンではもちろん、フライパンで焼くことも出来るレシピです!
こねないから簡単!フライパンでも焼ける「100gミルクパン」
材料:2人分 調理時間:前日1時間/当日1時間
- 強力粉 100g (今回は北海道産強力粉「はるゆたかブレンド」を使用しました)
- 塩 2g
- 砂糖 20g
- ★牛乳 30g
- ★水 30g (夏以外はぬるま湯を使うと発酵しやすいです)
- ★ドライイースト 1g
- ★オイル 大さじ1 (太白胡麻油・サラダ油など無味無臭のもの)
作り方:
【前日の作業】
1) タッパーに強力粉・塩・砂糖を入れて混ぜておく。別のボウルに★を入れて混ぜておく。(私は今回きび砂糖を使っているので茶色ですが、白砂糖でも構いません)
タッパーに★を注いでゴムベラで混ぜ、まとまってきたら粉気がなくなるまで手で練りまぜる(2〜3分間)
上のように粉が残っていたらもうちょっと混ぜましょう。
混ぜ終わったら生地を丸めてタッパーに入れます。
2) 蓋をして30分室温におく。30分たったら生地を丸めなおし、さらに20分室温に置いてから、冷蔵庫の野菜室に入れて一晩おく。
※生地を丸めなおすことでグルテンを強化し、膨らみの良いふわふわパンになります。
※野菜室は冷蔵庫よりも少しだけ温度が高いので、発酵に適しています。野菜室でゆっくり朝まで発酵させましょう。
【当日の作業】
3) 野菜室から出して生地が約2倍になっていたら発酵完了。なっていなかったらしばらく室温にだして待ちましょう。
生地に粉をふってタッパーから優しく取り出し、お好みの形に成形します。
4~6等分にして丸めてもいいですし…
下の写真のように、生地を2つ折りにしてから平らに広げて、包丁で切りっぱなしも可愛いです。
4) オーブンで焼く場合は天板、フライパンで焼く場合はフライパンにそれぞれオーブンペーパーをひき、生地をのせ、乾燥防止にふきんもしくは蓋を被せ、40分二次発酵させます。
※夏の暑い日は室温でも十分発酵しますが、それ以外の季節・特に寒い冬は電子レンジオーブンの発酵機能が便利です。
※フライパン発酵の場合、40分の間に、たまに極弱火で5秒ほどフライパンを温めると、発酵がスムーズになります。
オーブンバージョン ↓
フライパンバージョン ↓
5) 生地がひとまわり大きくなっていたら二次発酵完了の目安。
オーブン焼成・・・180℃12分
フライパン焼成・・・弱火で約7分、焼き色がつくまで片面焼いたら、オーブンペーパーごとひっくり返して極弱火で裏面にも焼き色がつくまで焼く。(裏面はフライパンに直において大丈夫です)
左は丸めてフライパンで焼いたもの。真ん中は切りっぱなしでオーブンで焼いたもの。右は丸めてオーブンで焼く直前に粉を振りはさみで切り込みを入れたもの。
同じ生地ですがそれぞれ表情が違います。お好みの形や焼き方を見つけてみてくださいね!
次回も100gパンのお薦めレシピをご紹介します!
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初心者から中上級者まで、パン作りに興味がある方はぜひ。お待ちしております。