「油」といえば、「太る」「からだに悪い」と敬遠されがちでネガティブなイメージですが、そんなことはありません!上手に摂れば、むしろダイエットに役立ち美肌や健康になれるさまざまな機能を持った便利な調味料なのです!
以前は「サラダ油」がスーパーに並ぶ一般的な油でしたが、最近ではいろいろな種類のものを見かけるようになりました。輸入食材を多く扱うお店に行けば、オリーブオイルやグレープシードオイル、何やら耳慣れない名前の油までたくさん揃っていますよね。
でも、「種類が多すぎてどうやって使い分ければいいかわからない!」「結局いつも同じ油ばかり使ってしまう。」とお悩みの皆さんも多いはず!
私も最初は珍しい油の扱い方がわからず戸惑うことが多かったのですが、実際にたくさんの油を試して味を比べてみたり、特徴や効果を知ってからはいくつかの油を使い分けています。
そこで今回は、数ある油の中からおすすめしたい「からだにいい油」を目的別にご紹介したいと思います♪
覚えておきたい「油」の基本
油を使い分ける前に、とりあえず抑えておきたいのが「油」の基本。簡単に油の特性や種類について把握しておきましょう!
- 「油」と「脂」の違い
「油」とは、基本的に植物性で“常温だと液体”の脂肪、「脂」は動物性で“常温では固体”の脂肪のこと。なたね油やごま油、オリーブオイルなどは植物を原料としているのに対して、バターやラード、牛脂は動物性の原料を使っています。
冷やすと固まる「脂」は体内で蓄積して体脂肪になりやすいので摂りすぎは厳禁です!
- 植物油脂の種類
「植物性油脂」「動物性油脂」だけでなく、油脂の特性を分類するのに必要なのが「脂肪酸」の存在。植物性・動物性にかかわらずその性質を決定する「脂肪酸」の種類によってからだに与える影響が異なります。
大きく分けると「不飽和脂肪酸」「飽和脂肪酸」の2つがありますが、今回は体内に溜まりにくく、血液中の余分な脂肪やコレステロールを減らしてくれる働きなど、健康に役立つさまざまな機能を持った「不飽和脂肪酸」を豊富に含む植物油に絞ってご紹介します。
目的別「からだにいい油」の選び方
種類も機能もさまざまな油ですが、今回は冬に気になる症状別におすすめの油を選んでみました!
1. 冷え症の改善 【グレープシードオイル・ひまわり油】
ぶとうの種から作られるグレープシードオイルと、ひまわりの種が原料のコーン油は酸化しにくく、サラッとした軽い味わい。どちらも豊富に含まれるビタミンEが血行促進に役立ちます。
グレープシードオイルにはメラニン色素の生成を抑える美白効果もありますよ♪
2. アルコール代謝の促進 【胡麻油】
日本の食卓にも馴染み深い胡麻油。ゴマ特有の抗酸化物質である「セサミン」がアルコールの解毒を促し肝臓の働きを助けてくれる効果があるので、忘年会や新年会で飲む機会の多くなるこの時期は特におすすめ!
香りとコクを味わいたい時には黒胡麻油、揚げ物やサラダ、お菓子作りやパン作りには色や香りがつかない太白胡麻油がおすすめです。
3. 悪玉コレステロール値の低下 【亜麻仁油・えごま油】
からだにいい油としてメディアなどでも取り上げられることの多くなった亜麻仁(アマニ)油とえごま油。どちらも体内で作ることができないαリノレン酸の含有量が高く、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やしてくれる効果が抜群です♪
クセがなくどんな料理でも合わせやすいのですが、とても酸化しやすいので加熱調理には不向き。サラダやオイルおにぎりなど、そのまま食べられる料理に使ってくださいね!
4. 便秘解消 【オリーブオイル】
広く世界中で愛されているオリーブオイルはポリフェノールやミネラルが豊富。健康的な食生活の代表として世界中の熱い視線を集める「地中海式ダイエット」でも、このオリーブオイルを日常的に使うことが基本になっています。
フルーティーな風味が特徴で、サラダにも加熱調理にも使える万能オイル。抗酸力が高く内臓の代謝をよくする働きがあるので腸内のデトックスにも役立ち、便秘に悩まされがちな冬におすすめの油です!
普通のオリーブオイルより、エクストラヴァージン・オリーブオイルの方が味・香り・効果ともに高いのでおすすめですよ!
いかがでしたか?たくさんの油の中から、特にこの時期おすすめしたいものに絞ってご紹介させて頂きました。この機会にぜひ、からだにいい油をお料理に利用してみて下さいね!