1月5日:今日は「いちごの日」
「いちご」と聞くと、果物の「ストロベリー」のことと思いますが、この日の「いちご」は15歳の皆さんのことを言います。
私はどうしても、中学時代に国語で習った、三田誠広 さんの「いちご同盟」という本を思い出します。15歳ってまだまだ子供と思いがちですが、多感な時期で中学から高校に上がったりして…大人の階段を少しづつ上る時期でもあるんですよね。
あの頃の自分って、振り返ると恥ずかしいし半分やり直したい…(笑)なんて思うけれど、でも何となく愛おしい。
なんだか一生懸命生きていた気がします。友達付き合いとか、勉強とか、恋愛とか、部活とか。
もうあの頃には戻れない大人になったからこそ、青春時代って本当に眩しい。今日はその頃の眩しさを思い出してしまうような、私のおすすめ本をご紹介します。
青春時代はやっぱりイイね!おすすめ本3冊♪
蹴りたい背中 (綿矢 りさ 著)
周囲に溶け込むことが出来ない高校1年生の主人公・初実(ハツ)と、アイドルおたくで同級生の男の子・にな川との交流を描いた作品。
芥川賞を受賞した、綿矢さんの作品。読んだ!という方も多いかもしれません。私がこの本を初めて読んだのは中学生くらいだったと思います。当時はあまり内容が分からなくて終わってしまったんですが、高校生の時に改めて読んで、超共感!!(笑)
タイトルもそうだし、主人公に共感しまくりで、うまく言えない当時のもやもやは私だけじゃなかったんだ…と救われた気がします。思えば読むのがちょっと早かったのかもしれませんね。その時に、本の内容は年齢によって共感の具合が違うんだな~としみじみ思いました。
底辺女子高生 (豊島 ミホ 著)
人気作家の学生時代のエッセイ!とくに惹かれたのが、この本の内容説明の文言!
『「本当の私」なんて探してもいません。みっともなくもがいてる日々こそが、振り返れば青春なんです』
この言葉に、みっともなくもがいていた私は救われましたよね…。なんですか!この名言は…!!「私だけじゃないんだ」って思えるエッセイ本です。
学生時代にやらなくてもいい20のこと (朝井 リョウ 著)
「何者」の著者・朝井リョウさん。朝井さんが書く文章が好きで、もう単なるファンです。(おい)
どの作品も大好きなんですが…!特に若者心理を描くのが天才だと思っています。男女問わずどうしてこうも的確な心理描写が出来るのか!?その中でも特に、おすすめなのが学生時代の出来事を綴ったこのエッセイ。最初に言います。抱腹絶倒です。
どうしようもない毎日を送って、なんてダメなんだ自分は…としょっちゅう自転車を漕ぎ反省会を開きながら帰った私の学生時代。たまに考えすぎて、前を見てなくて自転車ごと田んぼに落ちて、同級生のお母様に助けられたことがある学生時代。
なんてどうしようもないんだ…って思っていた私だけど、直木賞作家の学生時代もどうしようもなかったから、大丈夫だって思えました…。(笑)
ちなみに現在は改題し「時をかけるゆとり」として販売されています。このタイトルセンスだけで、元気出るんですよね・・・!
もし、もやもやするなーとか、ちょっと人間関係に疲れたなーと思ったら是非読んでみて下さい♪
本を読んでで良かったな!と一番実感するのは、「私だけじゃないんだ」と思える事だと思います。この安心感はあなたの人生を強くしてくれると思います。
私は自信がないから、今までも、今もたくさんの言葉を探しています。自分を励ます言葉をストックしています。もしこのコラムを読んでて、ちょっと元気出たとか、笑えたなーと思ってもらえたら私の人生は半分成功したものだと思っています。夢は文章を書いて生きていくことなので、これからも沢山の言葉を探していきたいと思っています。
いつか私も、極上のどうしようもないエピソードを集めたエッセイが書けたら嬉しいな…なーんてね!
「いちごの日」とは?
1月5日の語呂合わせだが、果物のいちご(ストロベリー)ではなく、15歳という世代を表現した「いちご族」を意味するもの。高校受験を間近にして人生の転機のひとつを迎えたこの世代にエールを送る日。
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