今日のカフェボンボンの本棚は、『夜を乗り越える』。
ピース・又吉直樹の初の新書が登場です。無類の本好きとして知られる著者が、本との出会いや愛する文学について語りつくす。芥川賞受賞作『火花』創作秘話も初公開! 小学館よしもと新書創刊の第一弾です。
『夜を乗り越える』
著者:又吉直樹
出版社:小学館
一冊の本との出会いですべてが変わった。
主人公が頭の中でめっちゃしゃべっている。僕だけじゃなかった、みんなひとりで考えて悩んでる。太宰という人はなぜ僕のことがわかるのだろう? その本は『人間失格』。中学二年の時に友人が貸してくれた。
本は僕に本当に必要なもの、僕は変じゃないと思わせてくれるもの。「本と話すこと」によって著者は他人との付き合い方も知っていく。
太宰と芥川の本を何冊かもって上京したという。カラオケの歌本でも「太宰治」の名前を探してしまった。本を読んでいれば幸福で、文学のおかげでいくつもの夜を乗り越えられた。ほとんど飢えのような本への切実な思いが伝わってくる。
誰かが、この夜を乗り越えられるために。これが又吉直樹が小説を書く理由なのかもしれない。
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又吉直樹の本、こちらもぜひどうぞ。
*ピース又吉の極私的読書案内『第2図書係補佐』
*ピース又吉の自伝的エッセイ『東京百景』
*せきしろ×又吉直樹『まさかジープで来るとは』
*ピース又吉のただならぬ『新・四字熟語』
Love, まっこリ〜ナ
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