今日のカフェボンボンの本棚は、『窓の魚』。
人気作家の西加奈子が温泉宿で過ごす2組の恋人たちの秘密と官能に満ちた一夜を描く。ナツとアキオ、ハルナとトウヤマ。4人の心が複雑に絡み合う、その先にあるものは……?
『窓の魚』
著者:西加奈子
出版社:新潮社
彼らはみんな秘密を抱えている。心を覆う闇。誰にも言えない隠し事。
4人それぞれの視点で一夜の出来事が語られ、謎は静かに深まっていく。ひなびた温泉宿を楽しむ旅が一転、黒々とした闇がお互いの心に忍び込む。不穏な空気が満ちてくる。
本当は誰が誰を求めているのか、誰と誰の過去と現実が混じり合うのか?
とりわけ無口で綺麗なナツの存在に心をかき乱される。ナツの無防備さに惹かれる男、その自然な美しさを妬む女……。
得体の知れない怖さのある物語だけれど、でもやっぱりこれは恋愛小説。ミステリアスで官能的な、西加奈子のラブストーリーだと思う。
西加奈子さんの本、こちらもおすすめです。
*『地下の鳩』
*『円卓』
*『まにまに』
Love, まっこリ〜ナ
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