【朝の恋愛小説:あしたの朝、ヨガスタジオで。Vol.36】Week 6(1)素直になること

 

(この物語は…毎朝のヨガ習慣をはじめてから108日目を迎えた、ヨガが好きなOL 紗季に、久々に起こる、恋と仕事の変化。朝のヨガスタジオで巻き起こる男女のハートフルなラブストーリー。小説のストーリーに合わせ、毎週おすすめヨガポーズをご紹介します。

Week 6は、再び、主人公の紗季がつとめる会社の事務系OLしおりの視点でストーリーが展開します!)

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Vol.36 Week 6 「好きなひとに振り向いてもらう7つの方法」 (1)素直になること

星の動きでも変わったのか、わたしの周りが騒がしい。

しかも、自分の蚊帳の外感が半端ない。

いつの間にか、なんで紗季さんばっかりという気持ちが消えて、真治の方ばかり目を追っている自分に気付いた。

目で追っていれば、中学生でも分かる。真治の紗季さんへの想いの強さに。

でも、好きになってしまえば、盲目。

これまで幾度と「わたしのことだけ見て」という台詞を嫌というほど口にしてきたし、仕事が忙しかった相手には、「トイレに立てば、メールのひとつくらい返信できるじゃない」と相手を責め立てていたわたしが。

「二番目だっていいの」

なんていう発想になってしまうのだから。

ただ、素直に気持ちを伝えたい。できれば、そばにいたい、ただそれだけだ。

紗季さんとその彼氏になったらしい優斗さんと3人でヨガの帰りに朝ごはんしていたときのこと。

仲良さそうにしている2人を見て腹のウチからむくむくとわき上がる感情があって、わたしは、一言放った。

「わたし、真治さんにぶつかってこようと思うんです」

どちらの表情もどうでも良かった。

自分からこの言葉が出たことで、すっきりした。

「わたしもびっくりしてるんですけど、いまこんなこと言って」

「お二人の前でこの話をするのもどうかと思いますが、はっきり言います。

真治さん、紗季さんに振られて、かなり落ち込んでます。

わたし、その隙に入り込もうかと。こんな男性的なことを言うのも不思議なんですけど、紗季さんを思ったままでいいって。駆け引きなしに、素直にぶつかろうって。」

「しおり、なんか、かっこいいよ」

紗季さんが、少し切ない表情をしたことだけ、印象的だった。

「しおりちゃん、僕は色んな意味で応援するよ。がんばって」

わたしは、やっと蚊帳の中に入った気分だった。

(つづく)

今週のおすすめヨガ「英雄のポーズ(バレエ編)」

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Week 6のおすすめは「英雄のポーズ(バレエ編)」。

ヨガの代表的なポーズで、下半身の筋肉を強化し、上半身と下半身をバランスよくストレッチできるポーズです。息を吸いながら、脚の力で地面に根をはり、両手をあげると不思議なことに、パワーが涌いてくるでしょう。

脚の筋肉をしっかり使うことで、美脚やダイエット効果も期待できます。

「英雄のポーズ(バレエ編)」の流れ

  1. 丹田をしっかり引き上げ、両足でしっかり床を感じながら、まっすぐに立ちます。手はバレエのアン・オーの状態にします。肩をさげ、胸は開きます。
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  2. 右足を後にさげ、左足ひざが90度になるまで曲げます。骨盤は真正面にし、手は胸の前まで上げます。二の腕を外側にひねったような状態で引き上げます。
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  3. 手を頭上に持ち上げます。
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  4. 息をすいながら、腰からではなく、胸から後方に反ります。
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  5. (番外編)前方に出ている足のひざに向かって、手を下ろします。少し前傾し胴体をひねります。
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(この小説は毎朝4時更新です。続きはまた明日!)

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★この物語の登場人物
新城紗季(しんじょうさき/30歳)プロダクトブランド販売会社のマーケティング部につとめる。この物語の主人公。
アレクサンドル・ハミルトン(アレックス)(38歳)フランス系アメリカ人。ヨガスタジオを経営。
相場優斗(あいばゆうと/38歳)外資系投資銀行の行員。
桜井真治(さくらいしんじ/35歳)紗季と同じ会社でニューヨーク店勤務。紗季の元恋人。
東谷しおり(ひがしやしおり/25歳)ヨガ仲間のひとりで、紗季の会社の事務系OL。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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