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【日曜日の絵本】草の匂いと風の音、光あふれる絵本

 

今日のカフェボンボンの本棚は、日曜日の絵本。

草原に迷い込んだ女の子の物語。酒井駒子が草原の濃密な空気を描く、生命感あふれる絵本です。

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絵本を読みながら目をつむると草の匂いがする。川が流れる音も聞こえてくる。

家族で川遊びにきていた女の子が、ちょうちょを追いかけて草原に入り込む。まてまてちょうちょと、草をかきわけてどんどん進んでいきます。やがて少女は草の海のなか。たったひとり緑の波に漂う。聞こえるのは風の音とそれから……。

背の高い草を揺らして風が流れてゆく。その時、まわりの時間もいっしょに流れていくのに、女の子のいるその場所だけぴたりと時計の針が止まっているよう。

夢か現実かわからないような、幼い頃の不思議な感覚を思い出します。そっと心にしまっておきたいお話です。

20151108

くさはら
文:加藤幸子/絵:酒井駒子
出版社:福音館書店

イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。

楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/author/14/

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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