今日のカフェボンボンは、『おみまい』。
矢川澄子と宇野亜喜良が手がけた絵本。不思議な味わいのストーリーと美しい絵を楽しんで。
『おみまい』
文:矢川澄子/絵:宇野亜喜良
出版社:ビリケン出版
マリちゃんはおばさんのおみまいにいくとちゅう、だあれもいない道ばたの赤いバラを折ってしまった。でも見つかっちゃった。ネコさんがじっとみていた。バラをとったこと、だれにもいわないで。
ネコはだまったまま。おまえもおみまいにしてしまうよって、マリちゃんはネコもいっしょに連れていって……。
バラとネコはすてきな組み合わせだけれど、魔法のにおいがする。不穏なことが起こりそう。そこがこの絵本の魅力です。
テーマカラーはブルー。マリちゃんのセーター、おばさんのショール、気球が浮かぶ空、ネコのしっぽのりぼん、バラを差した花びん。ネコの椅子……。宇野亜喜良さんのブルーは本当に美しい。いろいろな遊びも隠れています。私は最後のページがすごく好き!
ブルーの幻想世界が待ってます。
宇野亜喜良の絵本はこちらもおすすめ!
*『白猫亭—追憶の多い料理店』…恋のメニューをエロティックに描いた本。
*『悪魔のりんご』…女の子と年老いた悪魔の毒りんごを巡るお話。
Love, まっこリ〜ナ