【朝の恋愛小説:やっぱり朝は二度寝が好き 】 Vol.36 恋愛偏差値が低い同士

 

【朝の恋愛小説】 Vol.36 恋愛偏差値が低い同士

藤井君は言った。

高校の頃、私のことが好きだったと。

でも、全く自分のことを好きだなんて思ってもみなくて、告白してくれる子がいると断る理由もなく付き合っていたと。

3年の時私に近づこうとして、雪乃にも話してみたら、雪乃が悲しそうに、自分も藤井君が好きだと言ったらしい。
そんな雪乃をほおっておけず、付き合ったとのことだ。

そなたこそ、どこまで恋愛偏差値が低いのだ、藤井君。

雪乃には申し訳なく不謹慎な気もしたけれど、自分たちの鈍感さにおかしくて、大笑いした。

「じゃあなんで、裕太君とわたしの仲を取り持とうとしたの?」

「ああ、萌乃が僕のことを好きだって知らなかったから。知っていたらそんなことはしないさ。
僕は勝てる試合は必ず勝ちにいくんだけど、誤算。」

一瞬、おかしいと思った。

「オレが萌乃のこと好きだから」

そして、誠士の顔が浮かんだ。

でも、誘惑に負けた。

10年以上、想いを持ち続けた人と
やっと通じ合えるのだから。

(この小説は、毎日更新です。続きはまた明日!)

 

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物語の登場人物

立川萌乃(もえの) 28歳

静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。

新城雪乃(ゆきの) 28歳

萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。

藤井倫太郎(りんたろう)28歳

萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。

木村ことみ 28歳

萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。

柳原誠士(せいじ)28歳

萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。

近藤裕太(ゆうた)24歳

萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。

 
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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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