不快なアラーム音で起こされて、まだ寝ていたいのに仕方なく活動し始めても、頭はボーっとしたまま。
そんな状態では、せっかく早起きしても結局朝の貴重な時間を無駄にする結果となってしまいます。気持ちのよい目覚めを手に入れたい方は、「自己覚醒法」を試してみてはいかがでしょうか。
自己覚醒法とは
自然に目覚めることを「自己覚醒」といい、目覚ましなどを使わずに起きたい時刻に自分で目覚める方法を自己覚醒法と呼びます。
仰々しい名前がついていますが、実は誰にでもできる方法なのです。
自己覚醒法のやり方は簡単!
やり方は、寝る前に起きたい時刻を強く意識するだけ。
口に出して「○○時に起きる」と三回唱えたり、枕にお願いしたり、どんな形でも構いません。とにかく、起きる時刻と起きるイメージを頭の中に植えつけるだけでOK!
それだけで起きられるの?と思うかもしれませんが、海外の調査によると、日常的に自己覚醒している人は、50%にもなるとのこと。
自己覚醒の訓練を1週間続けると、約8割の人が目標時刻の前後30分以内で目覚めることができるようになった、という研究報告もあります。
どうして自己覚醒できるの?
意識するだけで起きられるのは、脳が寝ている間も体内時計によって時刻を把握しているため。まだ研究中で明らかでない面もあるのですが、自己覚醒時には、覚醒の準備をするコルチゾールというホルモンの分泌がスムーズになるようです。
また、浅い睡眠のレム睡眠時に自己覚醒する人が大半で、起床時刻に向けて睡眠リズムの調整を行っているとも言われています。
自己覚醒時の目覚めはスッキリ!
自己覚醒と強制覚醒を比較した研究では、自己覚醒した後は、眠気が少なく、脳の覚醒度も高いという結果が出ています。
さらにすごいのは、朝が快適なだけでなく、昼の覚醒度も高くなるということ!
居眠りしたりすることもなく、脳がしっかり働くそうです。
つまり、自分の力で目覚めると、スッキリとした心地よい目覚めができる上、日中のパフォーマンスもUPするのです。